書店が2割の自治体でない、というニュースがありました。
「書店ゼロ自治体」が増加!最も書店が少ない地域は? | ホウドウキョク
また、このブログで過去に三洋堂に関する記事を書いたせいか、アクセス解析をみると「三洋堂 倒産」というキーワードで訪問している人がいるのを見て、え?と思い、久しぶりに三洋堂の業績を確認してみることにしました。
ちなみに、過去に三洋堂について書いた記事がこちらです。
三洋堂ホールディングスの業績
以下が、過去5年の通期業績です。
売上が低下傾向にあります。営業利益率もあまり良いとはいえません。
IR資料をみても、書店事業の衰退を止められず、苦戦していることがわかります。「今は事業の転換期」として上場以来初の無配となっています。
他の書店業の業績もみてみる
書店業で上場してきる企業について、比較してみましょう。上場していて業績が確認できたのは、丸善、文教堂、ビレッジバンガードです。
ちなみに、他にも大きな書店は存在していますが、非上場が多いのです・・・。参考までに、他サイトで書店別の売上高をまとめた記事があったので、ご紹介しておきます。
発表!書店の売り上げランキングベスト20 | コトビー[KOTB]
さて、それでは上場している各社の売上高の推移がこちらになります。
まず売上規模でみると、丸善が突き抜けて大きくなってます。それ以外は、同じぐらいの規模ですね。丸善はジュンク堂も買収して、スケールはありそうです。
次に利益率も見てみます。
こちらだと、どこも波がありながら、低い利益率です。業界全体がなかなか利益を出すのが難しいのがわかります。
ビレッジバンガードは、雑貨比率を高めて書店の利益率の低さをカバーするのが特徴だと思っていましたが、他社と大きく違うわけでもなさそうです。
一番売上が大きい丸善でも、文教市場や図書館市場で売上と利益を稼いでいて、店舗や出版はジリ貧。
こちらの東京商工リサーチの調査結果を読む限りでは、書店の売上は減少しており、業界全体として苦境にあることがわかります。
個人的には電子書籍の利用が増えているので、紙で本を読む機会が減っているのですが、とはいえ本屋がなくなっていくのは寂しいものです。
最近、この本を読みました。テレビの今後とか、フジテレビがなぜ勢いがなくなったのかなどがわかって、非常に面白かったです。
[amazon_link asins=’4883353664′ template=’Original’ store=’tob-22′ marketplace=’JP’ link_id=’8397eaa8-64a0-46fb-9379-9700dc3d5da4′]