イオンが、中間決算で赤字転落となりました。
スーパーマーケットやドラッグ・ファーマシーが好調な業績を残した一方、イオンの主力事業である総合スーパーは大苦戦。前年同期に87億1200万円だった営業損益は、183億1800万円まで赤字が大幅に拡大した。8月に記録的な台風の上陸により、客足が鈍り売り上げが伸び悩んだ。
以前からこのブログでは総合スーパーという業態が凋落傾向にあることを書いていました。
総合スーパーの終わりと、ネットスーパーの始まり | Synapse Diary
ということで、イオンの業績の推移を見てみようと思います。今回発表されたのは中間決算なので、以下のグラフには反映されていません。
売上高と営業利益率の過去5年間の推移です。
営業利益率は下落傾向にあるのですが、売上高は上がっているんですよね。スーパーマーケットやドラッグストアの業績は好調なのですが、総合スーパー事業が利益を出せず苦しんでいます。
2016年決算では、営業利益率の低下を踏み止めた感じでしたが、今期は厳しいかもしれません。
同じように総合スーパーを多く抱えるセブン&アイホールディングスと比較してみようと思います。
売上高は、イオンの方が伸び率は高いですね。
一方で、利益率で見るとセブン&アイの方が全体的に高いです。
セブン&アイは最近相次いでヨーカ堂などを閉店していますが、これは構造改革として、利益率の低いヨーカ堂を整理しているようです。
ヨーカ堂の閉鎖店舗が続々決定!新浦安店も | 百貨店・量販店・総合スーパー | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
一方、イオンは閉店ではなく改装などで乗り切る方針を2015年に表明しており、売り上げが伸びたものの、利益低下が止まらない結果を招いた可能性が高い気がします。
GMS大閉鎖時代でも閉店しないイオンの言い分|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
今日はこのへんで。