Dropboxは新しいドキュメンタリー作成ツールとして「Paper」を発表しました。今はベータ版として公開されています。誰でも使えますよ。
普段、EvernoteやGoogle Docsなどいくつかエディタを使っているのですが、今回試しにPaperを使ってみました。感想としては、「グループで共同編集するなら便利だな」という感じです。用途が合っていれば、Paperに魅力があると思います。
Paperの特徴はいくつかありますが、良いなと思った点を挙げていきます。
シンプルで集中しやすいエディタ
エディタは、シンプルで使いやすいデザインになっています。
全画面に表示されて、集中しやすい作りですね。ファイルの添付や画像の貼り付けなども、Drag&Dropでできます。表やToDoリストを加えることもできますし、YouTubeやSoundCloudを埋め込むことも可能です。
このあたりは、EvernoteやOneNoteなど、自由度の高いメモ帳と同じような感覚です。ブログエディタみたいな感じなので、慣れてしまえば簡単に表現豊かな文書を作成することができるでしょう。
また、作成した文書はWordかMarkdownでダウンロードできます。やはりWordファイルで扱いたい、という場面があっても安心です。ただ、Markdownについては、こちらで試したところテーブルタグは反映されないようなので、Markdownに対応してるといっても完璧ではありません。その点ご注意ください。
共有のしやすさ
Paperの魅力は、こちらの方が大きいかな、と。
これまでのビジネスでは、ファイルの共有は課題であり、その問題は今でも存在していると思っています。どういうことかといえば、集団でファイルを取り扱う場合、ファイルの保管場所と版管理がとっても面倒なんですよね。
誰かが作成した文書を、メールで送って確認してもらう。確認した結果をまたメールで返信する。それだけでファイルが複数できますし、バージョンもよくわからなくなります。
一方で、Paperで作ればこういうことがなくなります。Paperという一箇所で編集しますし、誰が編集したかもわかるようになっています。つまり、ファイルの保管場所はPaperに一元化されるし、版管理はクラウド上で勝手にやってくれます。なので、共同作業をとても意識した設計になっているサービスなんだと思います。
Google Driveで使えるスプレッドシート、ドキュメント、スライドなども同じようなサービス設計になっていますね。
中小企業の観点から言えば、簡単なドキュメントをきれいに作成したりチームで共有するには非常に便利だと思います。WordやExcelで何かドキュメントを作り込むよりも、非常に簡単に直感的に操作しやすく見栄えも美しいです。個人的には、見栄えの美しさと言うのは、書く人のモチベーションを高めたり読む人の理解度を高めると言う点で重要だと思っています。そういう美しい文章を簡単に作れると言う点もPaperの魅力です。
しばらくはITリテラシーの高い企業で試されるのだと思いますが、あまり凝った文章を作成しない場合は、Dropbox Paperで作成・共有する方が文書作成の手間は減る気がしますね。