経済の基礎を復習-【書評】経済超入門

何となく理解したつもりの経済も、改めて基本から学び直した方が良いと痛感したので、「金融日記」で薦められていた本書を購入。

<bclass=”h1″>目次

◆Chapter1ゼロからわかる経済学

『まずはこれだけ考え方の基本6』
1経済学は「選択」に関する学問2選択で重要なのは「機会費用」
3需要と供給の基本グラフ4ミクロ経済学vsマクロ経済学
5新古典派vsケインズ派6IS曲線とLM曲線

『知ればトクする経済学用語16』
1ケインズの美人投票2比較優位3合成の誤謬
4メニューコスト5逆選択6非ケインズ効果
7乗数効果8価格の弾力性9サンクコスト
10現状維持バイアス11ナイトの不確実性12経済の外部性
13流動性の罠14クラウディングアウト15効率的市場仮説16賃金の下方硬直性

『覚えておきたい経済学の偉人10』
アダム・スミス/カール・マルクス/カール・メンガー/ジョン・メイナード・ケインズ
/ヨーゼフ・シュンペーター/フリードリヒ・ハイエク/ロナルド・コース
/ミルトン・フリードマン/ジョン・ナッシュ/ダニエル・カーネマン

◆Chapter2経済学でニュースを読む

『もう難しくない国際ニュース8』
1オバマ医療保険の「市場の失敗」2強欲ウォール街の「モラルハザード」
3企業合併の「規模の経済」4スーパー安売り競争の「囚人のジレンマ」
5失業率悪化の「フィリップス曲線」6バラマキ政策の「中立命題」
7マグロ乱獲の「共有地の悲劇」8保護主義関税引き上げの「死荷重」

『注目の異端児・行動経済学』『金融危機でマルクス復活?』
『学者の予測が外れるワケ』
『「陰気な科学」の未来を探して』

◆Chapter3世界経済の今を知ろう

『ギリシャ危機は広がるか』
『そうだったのか世界経済15』
1中国経済2株価3金融規制4政府の借金5米失業率6ドル安
7デフレ8ジンバブエ9金利10ドバイ・ショック11貿易12北朝鮮デノミ
13iPadvsキンドル14ネット有料化15自動車
『ある経済記者の告白』
『日本経済[近未来予測]』

 

恐らくは、ニューズウィークの焼き直しも多分に含まれているんだろうけれど、池田信夫の経済用語説明や池上彰の海外ニュースを事例にした経済事象の解説は秀逸だった。

IS-LM曲線、新古典主義、ナッシュ均衡。
なぜ人民元の切り上げがニュースになるのか。不景気時の公共投資にはどれくらい効果はあるのか。

本書を読めば、これらをちゃんと説明できる。
経済予測はいろんな人が外しているので、正解があるものではないのかもしれない。少なくとも現時点では。それでも、ちゃんと経済学を理解していれば、政治家や評論家がおかしなことを言っていても、疑問を持つことができる。世の中の事象を洞察する一助に、この本は今後もなってくれるはずだ。

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