SEO対策としてテキストの量をどの程度にするかというのは、時々ウェブサイトの構築において議論になるたりします。結論を先に言ってしまえば特に決まりはありません。しかし、テキストをどのようにコンテンツに盛り込むかと言うのは、非常に大切な考え方になります。
前提として、コンテンツを作成するにあたっては、SEOの観点と人間が読むという観点の両方が必要です。
SEOの観点でみた場合
まずSEOとして見た場合に、Googleのような検索エンジンでは画像や動画等を解析してコンテンツとして把握すると言うのはまだ難しい状況です。そのため画像は多いけどテキストは少ないというのではなく、ある程度はテキストを設ける必要があります。
さて、テキスト量をどの程度にするか正解はない、と述べましたが、ある程度目安になる材料もあります。「SEO対策のためのWebライティング講座」という本には、テキスト量について以下の通り言及されています。
SEO対策の観点からは、文章量は800文字以上が良いとされています。一般的に、Webページはページごとのコンテンツが表示されるメイン領域と、メニューやコンテンツ一覧、コピーライトが表示される全ページ共通の領域で構成されます。メインのコンテンツ量が共通領域より十分に多くないと、ページごとの差が小さくなり、検索エンジンに複製ページからできているWebサイトと判断される可能性があるのです。
一方、あまり文章量が多くなりすぎると利用者も読むのが大変になり、結論まで読んでくれません。日本人の平均読書速度は1分間に600字程度なので、ストレスを受けない3分ほどで読める1,800文字以内に調整し、コンテンツが長くなりすぎるようならテーマを細分化しましょう。
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もちろん、無駄に長い文章を書けばいいってものでもないですし、ブランドイメージや売る商材によっても違うでしょう。
ただ、中小企業のサイトをみると、テキストが少ないことの方が多い気がします。シンプルに考えれば、検索で自社サイトを見てもらおうと思うのであれば、それに関連するキーワードがサイト内に書かれていないといけません。なので、テキスト量はある程度あった方が良い、というのがセオリーになります。
人間の観点でみた場合
人間の目から見ても、テキストや画像動画等を効果的に配置して、ウェブサイトの内容を理解してもらう必要があります。非常にわかりやすい表現だな、って思うのは、「ウェブサイトに必要なものは「香り」と「説得力」」という表現です。
コンバージョン率を上げるために必要なものは何か。ティベイダー氏は、それを「匂い(scent)」と「説得力(persuasion)」という言葉で表現した。これらはそれぞれ、「お客が探しているものがページに含まれていて存在感を放っているか(=関連性)」「商品の購入までにいたるストーリーの提示」と言い換えられる。
今回フォーカスするのは「説得力」という点です。購入するかを判断するためには、いろんな説得材料を用意しておく必要があります。Webサイトの場合、セールスマンが説明するわけではないですから、それと同じ内容をWebサイトに書いておきます。
楽天の商品ページや他のランディングページと言われるページがとても長くなっているのは、テキストや画像、動画を使って、あの手この手で「説得」しているからです。
つまり、買い手にしっかりと説得するためには、そのための材料を文章や画像などで書いておく必要があります。特にWebサイトの場合、人間のように相手によって柔軟に話し方を変えるわけにはいかないので、いろんなタイプの顧客に有用になるように、複数の説得材料を持っておくことも検討する必要があるでしょう。そうなると、おのずとテキスト量も増えていくというわけです。
というわけで、自分のサイトのテキスト量は、ちゃんと人を説得できるだけのものになっているのか、考えてみましょう。そして、アクセス解析の結果から、継続的に見直すのが有用です。
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