マイクロソフトが公共機関に対して積極的

マイクロソフトが、子ども手当の事務処理向けにExcelテンプレートを配布している。
子ども手当事務支援 Excel テンプレート | 公共機関向けトップ

ユーザ登録なども不要で、誰でもダウンロードできる。試しにダウンロードしてみたら、VBAで作られているようだ。コード自体もシンプルにできているみたいなので、カスタマイズも可能だろう。
 
それにしても、「ITにおける官民協働ってなんだろうね 」も書いたけど、マイクロソフトは公共機関に対して積極的だ。

近年のマイクロソフトは、公共機関に対してこういった付加サービスの提供を行ったり、公共機関向けに優遇されたライセンス契約のプランを用意するという一方で、ライセンス違反に関する調査を実施するなど、硬軟両面から公共機関への営業の強化を行っているようです。今回の取組みも、公共機関にずっとWindowsやOfficeを使ってもらうためという意図であろうと思われます。
マイクロソフトが子ども手当事務処理Excelテンプレートを配布している – ある地方公務員電算担当のナヤミ

公共機関は、それ自体をひとつの市場として捉えたとき、ひとつの大きな市場だと思うし、そこから派生する社会的信用や影響力も大きなものだと思う。特に、最近は中小自治体での財政難の流れから、マイクロソフトのOfficeを敬遠する空気も出ている。OpenOfficeでも十分なんじゃないか?と。

(こんな勝手なイメージ。)
 
実際、会津若松市ではOpenOfficeが導入されている。まだ、導入による混乱があったりコスト効果も明確には見えていないかもしれないが、行政機関がOpenOfficeになると、業務上取引がある業者などは、OpenOfficeに合わせる対応を行う可能性が高い。
Trend Insight:会津若松市のOpenOffice.org導入、職員の本音 – ITmedia エンタープライズ

マイクロソフトは、利便性をアピールしていくことで、こういう流れに歯止めをかけられるんだろうか。