最近、家事に関して興味深い記事が多く出ています。そして、この市場に大きな変化が訪れようとしてるんじゃないでしょうか。
スマートハウスはどこまで家事を楽にしてくれるか
最近、「スマートハウス」という領域が少しずつ拡大されています。以前、これが今後ITトレンドになるよって記事を書きました。
要はIoT(Internet of Things)の延長として、家に取り付けたセンサーやロボットとスマホやPCなどが連動して、これまで人がやっていた作業をもっと効率的に、快適に行おうという流れです。
AppleやGoogleがこの領域には結構熱心で、ベンチャーを買ったりして本格的な市場展開を狙っているような動きがあります。
今のところ、実用的で普及期を迎えているのが「ロボット掃除機」でしょうかね。これまで縮小してきた掃除機市場が、ロボット掃除機によって増加に転じたというレポートもあります。
2018年には90万台市場に:ロボット掃除機、シェアの7割超を「ルンバ」が占める – Business Media 誠
そして、僕もつい先日ロボット掃除機を買いました。これです。
とても安いものですし、あまり賢い機能がついてるわけではありませんが、勝手に掃除してくれて、終わってみてみるとホコリがたくさん入っています。自分は何もしなくても掃除してくれる気楽さ、そして掃除以外の作業に時間を充てられる有意義さを、ロボット掃除機は与えてくれます。
ということで、スマートハウスの流れは今後も進んでいくと思います。その中で、従来からやってる家事の負担を、どれぐらい緩和してくれる解決策が出てくるのか、楽しみです。
家事のアウトソーシングはどこまで受け入れられるか
もうひとつは、家事のアウトソーシングが進みそうだ、ということです。以下の記事が少し前に話題になりましたが、
子ありの共働きで月2万円で家事全部アウトソースは難しい。ではいくらだったらできるのか?検証してみた。 | brand new Style な人生日記
家事をアウトソーシングする、という行為が、気軽にいろんな人が実施できるようになってきてるんじゃないでしょうか。いろんな家事代行サービスが登場してきてるようです。ちょっと前は、リクルート発でこういうサービスが生まれていました。
リクルート発!お手軽家事支援サービス「casial」 | Techable(テッカブル)
最近このあたりが拡大している背景として、ITと結びついてマッチングコストを下げている点が挙げられます。
宅配クリーニングサービスの「リネット」も、フロントはWebサイトでマッチングコストを下げ、全国のクリーニング工場の品質を管理することで、低コスト・高品質を実現しています。
ネット宅配クリーニング「リネット」がYJキャピタルから4億円を調達 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
今後は、どの程度コストを下げつつ、品質管理できるか、サービスエリアを拡大できるかがポイントになると思います。あと、「家」というプライバシーゾーンに人が入るという行為、「家事は女性がやるもの」という社会的イメージに、どの程度変化をもたらせられるかもポイントかな、と。
女性の家事時間を減らすことが経済発展につながる
OECDの調査によると、日本人男性の一日の家事に費やす時間は1時間程度で、女性と6倍もの開きがあるそうです。ちなみに、OECDの中では韓国に次いで2番目の短さですね。
(OECD「Balancing paid work, unpaid work and leisure – OECD」よりグラフ作成)
男性が家事を負担するということもそうですし、上で述べたような、全体として家事を効率的に、楽にしていくということは、女性が社会に参画しやすくなることにもつながります。このあたりのマインドの変化も考えるべきでしょう。
最後に好きな記事を貼っておきます。恐らく重要なのは、男性側のマインドと行動の変化ですよ。
男子学生が家事などに対する意識を持つようにならないと、社会は変わらない。学校の現場ではそういう意識が生まれてきている。/時代は変わる!悲観ばかりしてても仕方ない!前を向こう! – 働くオカンの思考を解剖したらこうなりました http://t.co/O1Wt2P9jJ6
— Synapse Diary (@reiji) 2014, 9月 13
今日はこのへんで。