ニュース系のアプリやサービスが乱立している昨今ですが、僕は最近「byus(バイアス)」というニュースメディアをよく読んでます。
byus(バイアス)とは
バイアスのミッションはこうなってます(コーポレートサイトをStrilinglyで作ってるってのは、ベンチャーっぽいですなあ)。
今や誰もがTwitterやブログ等で簡単に情報発信をできるようになりました。 しかし同時に、情報が溢れ、GoogleやTwitterで得られる情報は、 声の大きいマスメディアや自分の嗜好に合った情報がほとんどです。 世界には声の小さい、事実を知る当事者や、 自分にはない視点を持った人が多くいます。 byusは、そうした世界中の声や情報を 繋げていくニュースメディアです。
byus&co. on Strikingly
簡単にいえば、ニュースを起点にして、質問と回答のやりとりをできるようにするプラットフォームです。実際にサイトをのぞいてもらえればわかるでしょう。
[byus]「わからない」をなくすニュースメディア
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「そもそも」の意味を理解させてくれるメディア
特徴的なのは、ニュースの背景になっている事柄や、より突っ込んだ話、そもそもみたいな視点が語られていることです。例えば、最近発表された「LINE pay」については、こういう質問が投稿されています。
Q.ユーザ同士の送金は決済法的に大丈夫なんですか? [byus]「わからない」をなくすニュースメディア
資金決済法というマニアックな話ですが、それに対してとても丁寧に解説されています。
あと、検索したらもう見つからなかったですが、御嶽山の噴火が起こったときに「心肺停止の人が●●人」という表現がメディアでされていて気になっていたんですが、それについても質問と回答がありました。
こういう感じで、ニュースを「より深く」理解させてくれるんですよね。通常のメディアは文字数や時間という制約があるので、あまり丁寧にバックグラウンドや派生事項をフォローしてくれません。なので、自分で日頃から勉強したりして理解力を高めているんだと思いますが、結構限界があります。
「池上彰ブーム」はなぜ起こったか?
これ、何かに似てるなーと思ったら、「池上彰ブーム」と同じだと思ったんですよね。池上さんって、ニュースの背景にある現代史をわかりやすく説明することで、今のニュースを「よりわかる」状態にしています。
知ってる人には大したことない事柄なんだと思いますが、ちゃんと理解していない(=表面的にわかったつもりになっている人)がたくさんいるってことです。「わかったつもり」と「よりわかる」の違いについては、以下の記事をぜひ読んでください。
読解力を高めたい!同じ文章を読んでも、深く読み取れる人は何が違うのか?
現代史というのは歴史でもあまり多くの時間を割いていませんが、現在起こっている事柄と直接つながっていることが多く、それらを知ると、今のニュースが「よりわかる」ことになるわけです。何かの本で、「現代史を説明する人がいないので、自分がやればチャンス」と池上さんが言っていた気がします。だから、現代史に関する報道や書籍が多いんですね。
というわけで、より深く理解できるメディアとしてbyusは面白いポジションだと思います。他のニューススタンドも特徴を出してきていますので、ニュース界隈はまだまだ面白そうですねー。