Googleがホテル検索を提供する理由は?

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Googleはホテル予約を、統一的なインターフェースで展開を開始してました。

Google Hotel Finder
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随分前から提供されていたようですが、正直知りませんでした。

米グーグルはホテルの宿泊予約に関連した機能の拡充に取り組んでいる。重要な広告主の機嫌を損ねる危険を冒す大胆な動きだ。  グーグルはサイトで表示するホテルの情報に画像やレビューを追加して、米プライスライン・グループや米トリップアドバイザーなどの旅行情報サイトに近づけようとしている。グーグルは旅行情報サイトのように、宿泊料を直接表示する「ホテル料金広告」の売り込みを積極化させている。

グーグル、ホテル予約事業を強化 (ウォール・ストリート・ジャーナル) – Yahoo!ニュース

このサービスのポイントは2つあると思っています。

 

Googleの中抜きを防ぐ

これは昨日の認定ショッププログラムと同じ理由です。「どこか宿泊ホテルを探したい」と思うときに、Googleが使われない、もっといえば最初に「想起されない」とGoogleとしては良くない状況です。

それを防ぐためには、Googleが宿泊地を検索し予約するまでのプロセスをよりリッチでスムーズに実現する必要があります。

Googleならではとして、地図検索との融合によって特定のポイントから○分という条件で検索することがスムーズに行えたり、過去の料金推移などもわかります。また、金額などの情報も収集できますので、Googleとしては願ったりかなったりです。

 

クリックあたりの単価を上昇させる

冒頭の記事でも、もっと普及すればクリック単価は上昇するだろうと書いてあります。それはその通りだと思います。

試しに今Googleで「横浜 ホテル」と検索してみると、るるぶ、楽天トラベル、JTBなどの旅行予約サイトの広告が表示されます。それでは、Googleとしてはユーザーの要求に対してまだ遠いんですよね。広告をクリックしたとすると、そこから旅行予約サイトに飛んで、情報を閲覧して比較することになります。

これがGoogleホテル検索では、Google内で検索・比較ができるようになります。予約サイトは予約と決済だけを担うことになります。であれば、Googleに対してより対価を払う流れになるのもうなずけます。Googleが担う領域が増えますので。

ただ、印象としてはまだ情報が限られているようにも見え、日本では利用者が少ない気がしました。しかし、今後は東京オリンピックがありますし、海外からの利用を考えると、JTBや楽天トラベルよりはるかにGoogleの方が使いやすいんじゃないかという気がしてます。今後の動向が楽しみです。

 

Googleはよりニーズに直接的に応えるようになっていく

昨日書いた認定ショッププログラムといい、Googleは最近よりユーザーのニーズに直接的に応える仕組みを生み出していますね。Googleウォレットをはじめたりデジタル仮想通貨のベンチャーに投資したりしているので、決裁基盤にも進出していくんでしょう。

Googleは「検索」というユーザーの要求を、うまくマッチングすることを得意としています。マッチング領域は今後も拡大していくと思いますし、領域と業態によっては、Googleというルールチェンジャーの影響を受けるかもしれません。

参考:
Google ホテルファインダーの料金グラフがなにげに便利 | グローバルスポット
Google Hotel Finder が結構進化している – 最新のSEO対策ならSEO JUMP