デザインが良い家具を、安く入手しづらくなっています。
部屋に新しく椅子を買おうと思い、いろいろ調べていたときに、「リプロダクト」「ジェネリック家具」「ジェネリックプロダクト」という言葉を知りました。
デザインが良い製品を、格安で買える
「ジェネリック薬」というのがありますが、考え方はアレと同じです。意匠権が切れたデザイン家具を、オリジナルとは異なるメーカーがそれぞれ作るということです。なので、素材のランクを落としたり、メーカーの工夫によって価格を低下させているのです。
デザイナーズが安く手に入る!ジェネリック家具って何!? – NAVER まとめ
今回購入したのは、「セブンチェア」という椅子です。
北欧風チェア■組立て式■リプロダクト品【セブンチェア/アントチェア】送料無料(一部地域を除… |
セブンチェアは、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンの代表作で、3次元で成形された木材が包み込まれるような座り心地を実現します。また、広く使われることにも配慮された製品で、スタック(重ねて収納)することができるため、1955年の発売から500万本以上売れている椅子です。
ちなみに、オリジナル(正規品)はこちらです。使われている材質、仕上げのクオリティ、サポート保証などが違いとしては挙げられるでしょう。
【ポイント10倍】フリッツハンセン社 正規品 セブンチェア Arne Jacobsen/アルネ・ヤコブセン【… |
このリプロダクト品については、オリジナルより安い商品が出回ってしまうことで賛否両論あると思いますが、僕は今回調べて買うまで知らなかったデザイン家具を知りました。興味も持ったので、他にもいろんなデザイン家具を買うかもしれません。確実に認知は上がったわけです。そういう効果はリプロダクト品にはあると思います。
工業化された数十年経過して、こういう「権利切れ」の製品が出てきました。また、経済が成熟し、デザインの優位性が相対的に高まっています。そういう時代の中で、もっとこういう製品は増えていくんだろうなと思います。今は買い手にとって良い時代だな、と思う反面、売り手にとっては競争が厳しいなーと思ってしまいました。