労働集約型から脱却するには

未だに、このブログでアクセスが多いのが、IT産業が労働集約型から知識集約型に転換するために必要なこと。これは、特にIT業界の労働集約的な現状を考える人がアクセスしているんじゃないだろうかと推測する。

 

東進ハイスクールとセコム

そしてふと、テレビで東進ハイスクールを見て、「ああ、これこそ労働集約型から資本集約型へ移行したパターンだな」と思った。

東進ハイスクールは、最初は直接教える予備校塾から始まったが、今は塾講師が行う講義を録画し、それを全国で配信するという、いわゆるオンデマンド型のビジネスに転換している。学生は、自分の近くで優れた塾講師の講義を好きな時間に好きなだけ受けることができる。
東進ハイスクール – Wikipedia

 

あとは、セキュリティ会社のセコムもそう。セコムは、最初は人が警備員として配備されるビジネスモデルだったが、途中から転換して、ネットワークと監視装置をベースにしたセキュリティシステムを提供する会社になった。
セコム – Wikipedia

 

「仕組み」をつくることが重要だ

両社に共通しているのは、「仕組み」を構築することで労働集約型から資本集約型へ転換したことだ。当然、大きな資本を投資することになるので、簡単ではない。ただ、そうやって強固な基盤を構築することで、競合に対する優位性を築くことにつながる。

そして、発想としてはいろんなものが同じだと思うんだよね。個人レベルでみても、自分が日々やっている作業を仕組み化することで、同じ作業結果を少ない時間で行うことができるようになる。つまり、仕組みをどんどん導入していくことで、人が手を動かさなくても成果を出せる形を作っていくことになる。

 

というわけで、仕組みを作るということが、労働集約型から脱却するための答え。あとはその仕組みをどう発想して、実行していくかという問題。