フィリップ、君を愛してる

久しぶりに面白いと思える映画を観た。なんでもっと早くみておかなかったんだろう。

ジム・キャリーとユアン・マクレガーのコンビというのも魅力的なのに、さらに天才詐欺師でゲイの実話なんて、食いつく要素としては満載。どちらも演技が素晴らしかった。

映画「フィリップ、きみを愛してる!」オフィシャルサイト
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この主人公は実在の人物で、複雑な過去を持っているようだ。

スティーヴンの母親は彼の父親と別れた後、シングルマザーになることを拒否してスティーヴンを食品製造会社の夫婦のところに養子に出したのだ。成長した彼は警察官になったが、実はこれ、自分を養子に出した実の母親を見つけ出すためだったという。だが、ようやく見つけた彼の母親がスティーヴンの実の父親と再婚しており、しかも彼の兄弟でもある子どもが3人いることを知ったスティーヴンはあっさりと警察官を辞めてしまう。

実在の本人の写真を入手!IQ169で懲役167年!刑務所に収監中のラッセル氏、原点は母の愛 – シネマトゥデイ

すごいテンポが良いし、ストーリー展開も良かった。こういう面白い映画に出会えるのは嬉しいなあ。

 

それはそうと、ゲイを含む性的マイノリティは、ビジネスにおいても大きな存在になっている。ビジネススクールのHuman Resourceの講義で知ったことなのだが、LGBTと呼ばれる性的マイノリティは、企業にとってマーケティング的観点からも、ダイバーシティの観点からも重要なテーマになっているのだ。

この記事で書いてある通り、LGBTの人たちは高学歴で消費意欲が高い傾向があり、また人口の数%は存在しているため、マーケティングとして非常に有望だと言われている。

LGBTを制するものが不況を制す! « GQ JAPAN

 

「さらに忘れてならないのは、ダイバーシティへの対応なくしてLGBTマーケティングは成立しないということです。例えばアメリカン航空は、消費者に向けたマーケティング活動を始める20年以上も前から、社内でのLGBTネットワークの設立や、同性パートナーへの福利厚生適用など、ダイバーシティ推進を熱心に行ってきました。こうした地道な活動があったからこそ、LGBTコミュニティに受け入れられた。決して商品(機内食やシート)がゲイにウケたわけではないのです」(東田氏)

LGBTを制するものが不況を制す! « GQ JAPAN

アメリカン航空の施策については、こちらの記事も参考になる。社内制度もいろいろ工夫されている。
アメリカン航空のフェアなLGBT対応 – Time Out Tokyo (タイムアウト東京)

 

というわけで、LGBTに受け入れられやすい社会制度やマーケティング施策を、どの企業も真剣に考えるいるのがここ最近のトレンドだってことを、「フィリップ、君を愛してる」をみて思い出した次第です。