僕は、Amazonのほしい物リストをとてもよく使っている。日々使っていて、「これは、最強のキラーコンテンツである」ということ思ったので、それについてここで書いておこうと思う。
ネットフリックスの「QUEUE」とアマゾンの「Wishlist」
アメリカには、ネットフリックスというオンラインDVDレンタル会社があり、その企業では「QUEUE」と呼ばれるレンタル希望一覧リストが存在する。これを元に、順番にレンタルDVDを発送してくれるわけだ。
そして、この「QUEUE」はひとつのキラーコンテンツになっている。どういうことかといえば、自分の好みを蓄積できる場所であるからだ。次の発送を決める機能と同時に、自分の好みを覚えておいてくれることでもあるのだ。これがなくなったり、他社のサービスを使おうと思っても、リストがなくなることが非常に不便に感じるのだ。
アマゾンは、これと同じような機能を「Wishlist」として実現している。自分が欲しいものをたくさん登録することで、自分もこれを覚えておける。欲しい本や物を気軽に登録することができるし、あとでよく見返す。楽天ブックスで本を買おうと思うけど、リストはアマゾンに登録されているので、欲しい商品を思い出す場合は必ずアマゾンで確認することになる。こうなると、ますます他社で買うことが面倒臭く感じてしまう。
ほしい物リストはどんどん対象を拡大している
ほしい物リストは、新しい機能がどんどん導入されている。単なる自社商品のブックマークでは既になくなっている。
自社以外の商品を登録する
既にChromeの拡張機能などで、アマゾンにない商品でもほしい物リストに登録することができるようになっている。最初はなんでこのような機能を搭載したのか直感的には理解できなかったのだが、ほしい物リストの価値を高めるためには、その対象を広げることが合理的なわけだ。
最近は、他社の商品どころか、単なるメモまで追加できるようになっている。
外部に公開する
リストを複数作ることができるし、それを公開することもできる。震災でも活躍したが、商品リストを他人に的確に伝え、かつ重複購入がないようにするためには、とても便利なツールになっている。
楽天はなんでほしい物リストを作らないのか
以前から疑問なのだけれど、楽天はほしい物リストに該当するものが見当たらないが、なぜ存在しないのだろう。正直、ちょっといいなと思った商品でも、それを蓄積しておける場所が存在しない。これは大きな違いだと思う。蓄積しておける場所が必要なのだ。
アマゾンのほしい物リストは楽天の商品を登録することが可能だ。
というわけで、この記事を書くために自分のほしい物リストを見直したら、620も商品が登録されていた。僕は時間があるときに、不意にほしい物リストをついつい眺めてしまう。そして、その中から値段と気持ちが合致する商品を見つけて、今日もクリックしてしまうわけだ。