名作として名前が残っているこの映画。
ストーリーとしてはベタかもしれないが、白人と黒人、コーチと生徒の対立や葛藤、それを乗り越えて団結していく過程はとても美しい。そして、それが実話だと聞かされればなおさらだ。
人種差別が根強く浸透している1970年代のアメリカ。結局、差別意識は漠然とした相手への恐怖の現れだったり、理解不足だったりする。それを解消するために、映画では強制的に機会を設けて個人間でコミュニケーションを深めていく。そういう相互理解の先には、強いチーム力が生まれるんだなあ。
そして、デンゼル・ワシントンも良い感じ。ハードワークを生徒に命令し、早口でまくしたてる。迫害に負けないように強がるような不完全さを持った大人として、非常に魅力的。ああ、良い映画を観た。