1週間は金曜日から始めなさい

有名社長の時間管理術。

実際に実施してきたものばかりを集めたらしく、 確かに実用的なものが多い。 以下、気になった点。

  • 「時間がないからできない」のではなく、「いくつも欲張ってやることで、時間を増やす」
  • 最初から質を追求するべきでなく、量をこなすうちに質もついてくる。
  • 人に会う時間をけちらない。人に投資するのが最もリターンが大きい。
  • 決断が早くなるコツ。
    1.クローズドクエスチョンで、YESかNOかを即座に出す。
    2.15分をリミットに、自分にオープンクエスチョンを出し続ける。
  • 自分の時間価値を知れば、無駄遣いをしなくなる。
  • やる気は、待つのではなく、たたき起こす。
  • 金曜日から1週間を始める。1週間の仕事は月曜から水曜の3日間で考える。木曜はその3日間の検証を行う。金曜は長期プランを考え、行動する日。
  • 午前は、前頭連合野の機能が高まる。思考したり計画する部分が活発になる。午後は、副交感神経が活発になる。外界からの刺激に反応する神経。
  • 寝る前に翌日のシミュレーションをする。
  • 作業を誰かに中断されると、中断された時間と、作業を再開してから集中力が戻るまでの時間を奪われる。
  • 正しい食生活で頭の回転は速くなる。

レバレッジ・リーディング

さて、この本はビジネス書を読んで、いかにそのエッセンスを抽出して自分のものとして吸収するか、を語った本。

とにかく多読。著者は1日1時間で1冊読んでしまうらしい。 自分で買って、書き込んで、角を折り曲げ、読後は書き込んだメモを改めてまとめる。 そしてそのメモを何度も読み返す。

読んで実行に移そうと思ったこと。

  • 読書の量を増やそう。収入の1割は自己投資するべき。
  • 読みながら、気になったところのページの角を折り曲げる。

1個目はひとまず実行できてます。あまり躊躇せず、気になったら買ってます。 読んで、気に入らなければ無理して読まなくなった。 2個目も意外に効力を発揮中。 このブログで書評を書いてることもあって、読んだ後に折ったページを読み返して、 改めて内容を整理したりしてる。 全く別のことなんだけど、ドラッガーの「プロフェッショナルの条件」が気になった。 今度読もう。

 

一瞬で自分を変える法

「ユダヤ人大富豪の教え」の著者が翻訳した自己啓発書。 久々に自己啓発モノを読んだ。

感想としては、それほど悪くない。読んで損はないのではないかと。
特に、あまりこの類を読んだことがない人は。 (自己啓発になじみがない人は、逆に「本当にこんなのでうまくいくんかい!?」 と大きな疑問を抱きそうではあるが。)

思いっきり要約すると「自分で自分をコントロールする」ことについて書かれてます。信念が重要だとか、意図的に良いイメージを与えてマインドをコントロールするとか。 

たまにこういうのを読んで、自分を奮い立たせるのも大事。

 

道をひらく

友人にいただいた、松下幸之助の名言集。
改めて、ありがとう。粋なプレゼント。
経営の神様っていわれるぐらいだし、さすがいいこと言う。
人間できてるなあ。気づかされることも多い。
さて、こういう名言ってそのときの状況とか心理状態によって、
ピンとくるポイントが違うので、また少し期間を空けて読み直そう。
道をひらく
道をひらく

ハイ・コンセプト

これからのビジネスパーソンに求められる能力は何か。
それに対する答えを示す1冊。面白かった。
現在のビジネスシーンには3つの危機がある。
豊かさ、アジア、オートメーション。
物が溢れる社会では、実用性は十分に満たされ、
デザインなどの有意性が求められる。
知識偏重の左脳型ナレッジワーカーでは、
賃金コストの低いアジア市場に雇用を奪われてしまったり、
コンピュータに代替されてしまう。
左脳は直線的、右脳は非直線的。
ロジカルに考える左脳の力に加え、
全体像をシステムとして捉える右脳の力が求められる。
こういう能力は優れた経営者によく見られる。
他にも、物語や共感が重要だ、というような、たくさんの示唆が含まれていた。
久々にアタリのビジネス書に出会った。
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

好きなまちで仕事を創る

日本での社会起業の事例を取り上げた一冊。
これは目次が内容の全てを物語っている。
第1部 想いをビジョンに、ビジョンを仕組みに、仕組みを笑顔に
 1.力が強くなければ仕事は創れないのか?
 2.何もないこの街で、仕事を創ることができるのか?
 3.自分の想いを、仕事を通して伝えるには?
 4.自分らしい仕事は、どうすれば実現できるのか?
 5.大規模な市場がなければ仕事にはできないのか?
 6.事業は行き詰ったら終わりなのか?
第2部 仕事を通して地域と社会を変える
第3部 若者が挑戦できる地域を創る
働くこと、人の役に立つことにはいろんなかたちがあって、
いろんな答えがあるなあと実感。
好きなまちで仕事を創る―Address the Smile
好きなまちで仕事を創る―Address the Smile

チェンジメーカー

社会起業家。ソーシャル・アントレプレナー。
「社会における公益」と「企業としての利益」の両方を目的として事業体の、
世界におけるいろんな事例を取り上げた本。
読んでいて思うのは、慈善の心で寄付をするだけでは、
根本的解決にはならないんだということ。
そこには持続性はなく、焼け石の水。
また、社会における公益を追求する姿勢は世界で求められており、
それが企業のイメージアップや事業の優位性を生むこともある。
以下、内容抜き出し。
メキシコでは、1日の収入が2ドルに満たない人が約1億人いて人口の40パーセントに相当する。
彼らはお金を貯めて少しずつセメントを買い、自分たちで家を建てていく。
もちろんお金がないので「4年で1部屋ができるくらい」のペースだそうだ。
そこでセメント会社は3割引でその極貧層に提供することにした。
そして新たに1億人の消費マーケットを開拓することができた。
「医療と薬品を、貧困層にも行きわたらせる」という
社会的使命を掲げるソーシャル・ベンチャー。
目の不自由な人の9割近くが途上国に住んでおり、
失明の原因の3分の2前後が白内障であることに注目。
治療法は濁った水晶体レンズを人工のレンズに取り換えること。
ただ途上国の人には高くて買えない。
そこでこのベンチャーは生産方法を見直し、
1個300ドルだったコストを約10ドルまで下げた。
さらに面白いのは料金体系。患者の収入に応じて手術費用を
「無償」「実費の3分の2」「実費を上回る値段」の3段階に分ける。
いわゆる応能負担。
他にも教育や人権、メディアや建築などいろんな分野の事例がある。
かなり面白かった。
チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える
チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える

なぜか「仕事がうまくいく人」の習慣

ちょっと古い本だけど、内容としてはGTDやLifehackのよう。毎日の仕事を効率良く行うための心構えとちょっとした工夫が書かれている。

印象に残った点を。

  • 物事の優先順位は大事だが、時にそれは実行しないことの良い言い訳になる。目の前にあることは「すぐやる」ようにする。
  • 常に身の回りの整理・整頓を行い清潔に保つことで、毎日の生活を充実させる「システム」を作る。
  • 「システム」を改善する時間を定期的に確保し、変化に対応してゆく。
  • 自分の満足だけでなく、相手の期待に応えることを考える。

簡単に言えば、惰性で生活するなよってことです。

 

スティーブ・ジョブズの半生を描いた「iCon」

アップルの創業者スティーブ・ジョブズの半生。

分厚いわりに早く読めた。まるで引き込まれるように。

スティーブ・ジョブズは一度アップルを追い出され、 新しく作った会社で成功を収めた後、またアップルに返り咲きする。 そしてiPodなど現在のアップルの勢いを作るまでを描いている。

成功者、カリスマと呼ばれるスティーブ・ジョブズも完璧な人じゃない。 それどころか、これを読む限りはかなり欠点だらけに思えてくる。 子供というか自己中心的。 理不尽な理由で人を解雇したり、勝手な振る舞いをする。 そんな風だから至るところで衝突を繰り返す。 それでも初期のアップルで、ピクサーで、また復帰したアップルで、 成功へと導いている。

その要因はどこにあるのか。 いくつもの偶然もあるけども、それでも個人的に思うのは、 やはり「こだわり」だと思う。 根拠が薄くても(無いに等しくても)、自分のカンを信じて進む。 それぐらいの勢いが必要なときがあるように思える。

もうひとつ。「スタイリッシュ」であること。 デザインには初期のアップルからかなりこだわっていたらしい。 結果を見ていくと、それが顧客の満足感を高め、 ブランド向上にもつながるんだろう。 デザインとは見た目だけじゃない、ってことも書いてあった。

読んでおいて損はない。

スティーブ・ジョブズ-偶像復活 スティーブ・ジョブズ-偶像復活

さて、これを読んで、スティーブ・ジョブズのスピーチを思い出した。 スタンフォード大学での卒業祝賀スピーチ。 改めて読むと、やはり奥深いものがある。 良いスピーチだと思う。

あと、この本には書いてないけど、 関連したネタを覚書。 マッキントッシュの生みの親、アラン・ケイの言葉。 「未来を予測する最良の方法は、自分で作ることだ。」 良い言葉。