最近、人が成長するステップみたいなものをぼんやり考えることがあり、新人の頃から考え方も変わったかもなあと思ったので、新人から今に至るまで考えていたことを軽くまとめてみる。
上には上がいることを思い知ることから始まる
高校に進んだとき、大学に入ったとき、会社に入ったとき、どのタイミングでも「ああ、世の中には本当に頭が良い人がたくさんいるんだな」と感心してしまった。と同時に、自分はなんと小さくて能力が低いのだろうとも思った。
でも今思えば、そういう事実と向きあうところから自分の成長は始まったんだろうと思う。がむしゃらに追いつこうと努力すれば、最初は全く見えなかった背中が、気づいたら少しずつ見えてくるという、不思議な感覚も味わった。
いつ頃からか、上がいるということは、自分にもまだ伸びる可能性があるということを教えてくれると思うようになった。
新しい場所に飛び込む勇気を持つ
少し仕事に慣れてくると、新しい仕事を任される機会が訪れる。自分にとって未知なことは、何事も不安でありストレスに感じる。でも、自分が社会人として成長しようと思うのであれば、そういう不安を抱えながらも、飛び込む勇気が必要になる。そもそも、新しい仕事を任されるということは、それだけ伸びる可能性があると周囲はみているということでもある。
時にチャンスを目の前に与えられても飛び込まない人もいるし、そういう人に限っていろいろ断る理由をつくるのが上手だし、不満を述べることが多い。価値観や考え方がいろいろあるんだな、と社会人として数年やってみて思う。それはそれで否定はしないけれども、それでは責任は大きくならない。自分の責任の幅を大きくしたいと思うのならば、それだけ自分も成長する必要がある。
自分の長所を確認する
最初は、仕事はうまくいかないし、自分を振り返る余裕もない。だけど、仕事に対して心の余裕ができてくると、自分が周囲と比べて何が優れているのか、ということに少しずつ気づき始める。それはささいなことであっても。
なぜ自分が仕事を任されているのか、なぜこのポジションなのか。細かい日々の作業の中で、そういうことをうっすら考えて、自分の長所を確認するところから、新しい成長が始まる気がする。それは、自分にとって優位を築くポイントであるはずだし、他人との差別化になるからだ。
組織の中で生きていくには、組織に必要とされる人にならなければいけない。自分の長所を確認するといことは、組織のニーズとマッチしているか、ひいては市場のニーズとマッチしているかを考える良いきっかけになる。
自分にとっての勝負時を見定める
新人の頃は、ただがむしゃらに目の前の仕事に立ち向かうことで、何とか顧客に認められる人間になろうと思って仕事をしていたけれど、数年経つといろいろ心境にも変化が出る。人はエネルギーはそんなに継続しない。ずっと全力疾走はできないということに気づく。
だから、勝負する時を見極める必要がある。普段は、自分のバランスを崩さない程度に仕事を継続する。しかし、自分にとって勝負時と思えば、多少のバランスを崩してでも、無理をしてでも、エネルギーを注ぎ込まなければならない。そういうタイミングが必ずあるもんだなと。そして、それをやり抜けた後、自分には少し新しい視界が開けている。そんな感触がある。
そろそろ勝負時かな。
組織にいて、いずれ管理者になろうと思うのならば、自ら決断しなければいけない機会が多くなる。