拝金 堀江 貴文 佐藤 秀峰 徳間書店 2010-06-17 |
賛否両論分かれてる感じだった一冊。個人的には、読後の突き抜けた感じが面白かった。成り上がっていく高揚感、「ヒルズ族」の空気を感じられるとともに、球団買収やニッポン放送株買収、ライブドア事件までが流れるように進んでいく。
小説として見れば細かいディテールがないものの、それが逆に読むスピードを早める。一気に読み終えた。
舞台の裏側が垣間見える
球団買収やニッポン放送株の話なんかは、改めて読んでみても面白い出来事だったことがわかる。既得権益への挑戦だったんだなあ。そして、その狙いや業界構造が端的に説明されているので、きっと新たな発見があるはずだ。
起業したくなる
一気に成り上がっていくスピード感、自分の周りの世界が変わっていく様子、大きなことを成し遂げようとする勢いと策略。突き抜けて読ませる感じが、起業者の高揚感のほんの一部を感じさせてくれる気がする。
年商1000万円暮らすを義務教育とすれば、年商1億は有名進学校の受験をクリアする難易度。年商10億規模なら一流大学に合格するくらいの力が必要
わかりやすく、そして起業にチャレンジしたくなる台詞だ。