最近、いくつかまちづくり系の本を読んだので、まとめておきます。地方創生、スーパーシティなどの動きもありますし、改めて考えるきっかけになれば幸いです。
シン・ニホン
先日読んだシン・ニホンでも、開疎化など、新しいまちの在り方が考察されていました。安宅さんがそのような考えを持っていたことに少し驚きましたが、コロナウィルスの影響もあり、都市に集結して住むということは、これからの時代は再考の余地があると思います。
リビングシフト
面白法人カヤックの、これからの住む場所の選び方が書かれた本です。COVID-19の影響もあり、人が集まる都市である必要がないのでは?という可能性も考えていましたが、この本を読んで、様々な人が流動的に住む場所を選ぶ可能性が示唆されていて、刺激を受けました。
関係人口という言葉もこの本で知りましたし、地域通貨にブロックチェーンを使った取り組みも、とても興味深かったです。
都市5.0
こちらは、まさにスマートシティ的な本です。都市の歴史的な変遷を捉えつつ、これからの街が、IoTやAIなどの新しいテクノロジーを活用しながら、どう進むのかが描かれています。
これからは個人の都市である、というのが印象に残りました。個人へのきめ細かい快適性を、テクノロジーが提供する将来です。
個人の都市というのを提唱した黒川紀章の偉大さも感じます。黒川紀章、すごい。
Society 5.0
日本発祥のSociety 5.0について、具体的に書かれた本。持続可能性と個人の快適さの両立というのがコンセプトとして示されていて、都市5.0と共通するなと思いました。
ここがまさに、これからのまちづくりの根幹となるコンセプトかなと。
人口減少社会のデザイン
人口減少していく地方都市は、これからのどういうまちづくりの設計をしていくべきか、を書いた本です。
死生観まで変わっていく、というのが個人的にはとても新鮮でした。でも確かに、たくさんの方が亡くなっていく中で、健康寿命やフレイルなどが注目されてきており、新しい価値観がもっと進む可能性もあると思いました。
ということで、いろいろなまちづくりの本を読みましたが、これからの人口減少社会で、テクノロジーの導入が進み、新しい社会が作られていく予感と必要性を多く感じました。地方に住む自分としては、東京以外でも心身豊かになれる世界が訪れる可能性を感じて、少し嬉しくなりました。