「ファイナンス思考」は日本の経営管理の問題が理解できる。PLから一歩踏み出そう

「PLに比べてBSは難しい。」

経営コンサルでそう言われることがあります。損益計算書はいろんな人にとって理解しやすいが、貸借対照表はそれに比べると、理解して経営活動に活かすのが難しい、という意味です。

 

そのような状況に憂慮し、問題意識を持って書かれたのが本書「ファイナンス思考」です。

[amazon_link asins=’4478103747′ template=’Original’ store=’tob-22′ marketplace=’JP’ link_id=’2dde41ef-3d44-4396-a79e-d2ed045fbc8a’]

 

経営コンサルで、いろんな企業の経営状況を見る機会がありますが、損益計算書は短期的な業績を見る上では非常に有効ではありますが、それだけでは限界があります。

成果が出るのに半年や一年以上の時間を要する事業の場合、損益計算書だけ見ても実態はわかりません。その場合、投資対効果や貸借対照表など、損益計算書以外の財務分析を行って、企業の成長性や健全性を評価する必要が出てきます。

ただ、損益計算書は一度覚えるとわかりやすいので、いろんな場面で使われることが多く、便利なツールであるが故に、「損益計算書を中心にした経営管理に偏重している」というのが本書のテーマです。

今の日本企業の経営管理や財務管理の状況が端的に描かれており、著者の問題意識にすごい納得しながら読みました。

最近良く聞く「GAFA」に代表されるように、大きく成長している企業がどうファイナンス的に成長を実現しているのか、という点も理解できます。企業の経営スタンス、日本の資金調達状況、銀行の考え方など、様々な点が現場業務と照らし合わせて納得感満載でした。

要約のような内容は、こちらが充実しているので、興味を持った方は、まずこちらから読んでみるのもよいと思います。

企業価値を上げる「ファイナンス思考」とはなにか? 朝倉祐介氏が見出した、稼ぐ力の正体 – ログミー[o_O]

 

[amazon_link asins=’4478103747′ template=’Original’ store=’tob-22′ marketplace=’JP’ link_id=’2dde41ef-3d44-4396-a79e-d2ed045fbc8a’]