最近テレビでリフォームをDIYで行うシーンを見かけるようになったと思いませんか。
人口減少に伴って、新規住宅は減り、空き家が問題になっています。その中で、リフォームやリノベーションが市場としては盛り上がりを見せており、気になったのでどのような動向になっているか、チェックしてみました。
住宅リフォーム市場の規模と推移
住宅リフォーム市場は7兆円という大きな市場を形成しており、2020年ごろまで増加し、そこからは横ばいから減少へ進んでいくようです。
住宅リフォーム市場に関する調査を実施(2017年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
こちらのNRIの予測もだいたい近い数値になっています。
野村総合研究所つ<2017年版>2030年の住宅市場(PDF)
経済産業省の分析レポートをみると、リフォームビジネスのプレイヤーは多岐に渡っていますが、今は水回りが多くなっていて、市場の多くは地場工務店が占める状態です。
住宅・リフォーム業界を巡る現状と社会環境の変化(経済産業省)
今後は新しいプラットフォームが台頭するか
新しい動きとして、プラットフォーマーの出現があります。
米リフォーム業界に旋風を巻き起こす「Houzz」と「Porch」 | JBpress(日本ビジネスプレス)
具体的なサービスとしては、次のものが見つかりました。
リフォームの費用相談、見積り依頼なら【O-uccino(オウチーノ)】
完全成果報酬型のリフォームマッチングプラットフォーム「HUNDY(ハンディー)」のα版をリリースしました | BRANU INC.
Lifestyle magazine about living – HowScope (house corp) | We will deliver renovation / renovation information!
ざっと調べただけでも複数見つかったので、これから盛り上がりを見せるかもしれません。たしかに家を修理しようと思うと、一から探すのは結構面倒なので、ニーズはあるんじゃないかと。
EC化はモノだけでなくサービスにも拡大しています。住宅リフォーム市場でも、プラットフォームを通じたサービス提供が広がるんじゃないでしょうか。
DIYの盛り上がり
DIYの動向についても見ておきましょう。まずGoogleトレンドでみると、右肩上がりになってます。
しかし、ホームセンターは過当競争で頭打ちなんですよね。
年間総売上高とホームセンター数の推移(推計値) – 日本DIY協会
DIYも以前のような本格的なものではなく、ライトなものが流行しているようです。それによって、間口が広がっているんでしょうね。
ホームセンター事業者各社は、これまでの本格派・正統派のDIYではなく、一般消費者が気軽に楽しめるDIYを提案し、軽量化を図った商品やカラフルな商品など、女性向け・ファミリー向けの商品ラインナップを拡充している。
引用元:ホームセンター小売市場/2017年度は3兆9980億円規模に(2017.07.31)|流通ニュースただ、ライトになるほどインターネットとの親和性も高いと考えられるので、そちらでの販売も増えてる気がします。
まとめ
- リフォーム市場は7兆円ぐらいの巨大市場で、2020年ごろまで拡大する見込み
- リフォーム業者をマッチングするプラットフォームが登場してきており、今後EC化が加速するか
- DIYは流行しているがライトなものが主流
以上です。やはり建設系は市場が大きいな、というのが率直な感想です。今後どれぐらいEC化が進み、どういうプレーヤーが台頭するでしょうか。