理容院や美容院の業界について、ふと興味を持ったので調べてみました。あまり需要がないかもしれませんし、専門的な人はもう知ってることだと思いますので、アップしようか悩みましたが、まぁ自分の思考の整理と思って書いておきます。
理容院・美容院の数の推移
まずは理容院・美容院の業界全体を見てみたいと思います。それがこちらです。
これを調べるまでは、人口も減少傾向にあるので、理容院や美容院の数も減少しているだろうと思っていました。しかしこれを見ると、理容所は減少し、美容院は増加しています。
男性の「床屋離れ」が進んでおり、理容業界は減少傾向が続いているようです。
市場規模の推移
では、次は理美容業界の市場規模を見てみましょう。
まずそもそも、美容業界は理容業界より2.5倍あります。単価や回数の高さが影響しているものと思われます。
また理容・美容両方で市場規模が縮小しています。理容業界は、市場が縮小して店舗数も減っているので、まあそんな感じかなと思いますが、美容業界は市場が縮小しているのに店舗数は増えています。これは、美容業界がオーバーストア状態であると思われます。
美容師の数
色々厳しい数字が並んでいますが、美容師の数はどうなっているんでしょうか。こちらの記事にまとめた内容があったので引用させていただきます。
では、美容師の数はどうでしょうか。 美容師の数は平成25年度は48万7636人に比べて、平成26年度は49万6697人で9061人増加しています。この数字だけを見ると増えているように感じられるかもしれませんが、美容学校を卒業し、平成26年に新規美容師免許を交付を受けている数は1万8428人います(公益財団法人理容師美容師試験研修センターのデータより)。しかしながら、約9000人しか増えていないということは、1年間で約9000人の美容師が辞めてしまっていると推測することもできます。
実態がどうなっているのかは、ちょっと数字が見つからなかったので確かな事は言えないです。
美容師の給料
統計の数字だけ見れば、給与が低いです。
平成27年度のデータでは10~99人規模に勤める美容師・理容師の平均年収は287万円、100~999人規模は281万円、1000人以上規模は288万円、10人以上規模平均286万円となっています。
さらに、年齢が上がっても年収が上がらないようです。そのため、一定の年齢になると独立してオーナーになるか、転職を選ぶのかもしれないですね。
美容室でオーナー美容師以外に雇われおじさん美容師をあまり見ないのは、ある年齢にいくと、独立か転職の道を選ばなきゃいけないからなのか。 独立できず、飲食業やタクシー運転手に鞍替えするケースもたまに聞く。今後働き続ける環境も業界の課題みたいです。
なぜ美容院はオーナー一人勝ちなのか? | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
ここまで見てくると、市場として厳しい状況のなかで、若手を雇い、年齢が来たら独立して行くというこれまでの業界モデルが崩れて来ているのでしょう。様々な付加価値をつけたり、多店舗展開して人材育成するなど、新しい業界構造が求められて行くんだなと思いました。
ちなみに、マーケティングの観点で見ると、この業界はホットペッパービューティーが大きな力を持っている状態です。検索をすると、やはりホットペッパービューティーに対するいろいろなコメントが見つかります。
高すぎ!?ホットペッパービューティー依存症の仕組みとデメリット | 横浜市・品川区周辺の美容室開業なら萩原健志税理士事務所
美容業界に限らず、特定のプラットフォーマーにに集客を握られてしまうと、その中に広告を投じて集客することに依存せざるをえず、抜け出すのは難しくなります。
とは言え、地理的な近さや口コミも働きやすい部分もあるので、自社メディアを作ったり、いろんな宣伝に力を入れるのは重要じゃないでしょうか。
今日はこの辺で。楽しんでいきましょう。
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