起業のファイナンス

磯崎 哲也¥ 2,310

 

今までにない切り口の本だよね。主にベンチャーで起業しようという人には、参考になる内容ばかりだろう。事業計画の作り方や企業形態、資金計画、資本政策など、起業のマインドを中心に書くものではなく、起業してからどうやって育てていくか、というところまでもわかりやすく書かれている。

 

 

そういう具体的な要素もそうだけど、やっぱりこういうのを読むと、

 

「イケてるソーシャルグラフの中に潜り込んで、自分の必要をかなえる能力」、たとえば、「資金を出してくれる人にたどり着いたり、人材などを見つけ出したり、営業で成果を上げる能力があること」
ということになります。P.115

 

地域的な集合による情報・ネットワークの密度というのは、とても重要なんだなあと再認識。人を採用するにしても、地域的に人材の流動性が高いと、優秀な人材の確保のハードルがぐっと下がるよな、というのが東京にいたときの実感。

 

岐阜にもソフトピアジャパンという情報産業集積があるけれど、どこまで起業やイノベーションに結びついているのかなあ。

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