岐阜に来て、本の購入には絶対困ると思っていた。都心型の書店とは品揃えが絶対違うから。だけど、良い意味で裏切られたのがカルコスの存在。
確かに郊外型なので、店舗レイアウトや書棚の並べ方も普通というか新鮮味に欠ける部分はあるかもしれないし、いろんな点で都心と同等とはいえない。だけど、専門書なども含めて、バランスよく揃えられている。少しマニアックな専門書やビジネス書でも、欲しい本はそれなりに見つかる。
書店でアルバイトしてたので、郊外型書店の経営の厳しさみたいなのは垣間見た。配本は卸業者に管理されていて、返品率が高い店には売れる本も含めて全体的に配本されない。逆に、売れどきを逃したときに配本されてきたりして、また返品率が上がるという悪循環を形成したりする。
カルコスは、どうやってこういう部分を解消したのだろう。すごい興味ある。従業員160名かー。6店舗しかないのに、従業員多い気がするけど、どういうビジネスモデルで回してるんだろうか。。。。。
株式会社ナレッジ・デザイン
こんにちは。カルコスの代表してます信田と申します。(突然すみません)ツイッターのリアルタイム検索で”カルコス”をRSS登録していたので、貴殿のブログを拝見することになりました。弊社のことを書いて頂き大変ありがとうございます。そこで、疑問に思ってらっしゃることについて、若干ですが回答させていただきます。まず、全国的に見ると、書店の経営は非常に厳しくなっていますが、弊社は本当に幸いなことに、まずまず安定した経営ができております。その理由としては、岐阜市周辺に最初に(1995年)出来た大型書店がカルコスだったこと(岐阜には駅前型の大型書店がありません)、岐阜市は自動車保有率が高く郊外型店舗であることがデメリットになりづらいこと、取次店の協力により当初から豊富な配本を実現し続けて頂いていること・・・などがあると思ってます。本当に岐阜のお客さんとメイン取次の太洋社さんにはお世話になりっぱなしです。またお書きになっている従業員160名はアルバイトさんなども入れての人数なのでして、正社員は40数名であるため、それほど大きな数ではないはずです。これ以外にも何かありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。今後もご意見を頂戴できることをお待ちしています。
>信田様私の単純なメモ書きにも関わらず、真摯にお答えいただき本当にありがとうございます。疑問については、おおよそ理解いたしました。これまでの経営努力による蓄積の賜物と推察いたします。ネット書店を使う機会も増えていますが、それでも本を直接見て選ぶ楽しみは、代え難いものだと思っています。それでも郊外型書店の状況は厳しく映り、寂しい中で貴社の存在は有り難い限りです。今後もカルコスを愛用させていただきます。
早速のご返答ありがとうございます!会社としての考えでは、今後もネット書店が優勢になるのは避けられず、リアル書店は主体的に自分たちの存在価値を発揮していかなければ、全く無用の存在になってしまうと大きな危機感を持っています。しかしAmazonに出来ないことは沢山あり、そこは我々の出番だと考えると、まだまだ出来ることは沢山ありますよね。ブログを読ませて頂いて、そんな考えが間違ってなかったと思い、大変嬉しく感じました。今後もよろしくお願いいたします。ナレッジ・デザイン代表取締役 信田哲彦