GoProが注目されてから、アクションカメラが流行ってますね。
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最近見た映画のオデッセイでも、いろんなシーンでGoProが登場してきていました。
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ということで、アクションカメラの市場動向がどうなっているのか、その中でリーダー企業といえるGoProがどのような業績で、戦略を持っているのかを見てみたいと思います。
データでみるアクションカメラ市場
販売データでみても、デジタルビデオカメラ市場の中で、アクションカメラは大きく成長しているようです。2016年9月の記事ですが、BCN RETAILの記事によると、
一方、「Go Pro」に代表されるアクションカメラは伸びている。デジタルビデオカメラ全体に占める販売台数構成比は、2013年以降、急拡大し、2015年には15.0%を占めた。月単位で見ると、昨年12月からさらに上昇し、直近の7月は32.2%、8月は33.7%に達した。
アクションカメラが拡大 変わるビデオカメラのニーズと用途 – BCN RETAIL
と書いてあります。これをみると、アクションカメラ市場は拡大していることがわかりますね。
アクションカメラの先駆けであるGoProは調子良い?
アクションカメラのリーダー企業といえばGoProですが、実は苦戦しています。通期5年の業績推移を見てみると、2015年をピークに、2016年は売上が低下しています。さらに、赤字ですね・・・。
こちらが直近4四半期分の業績です。
恐らくクリスマス商戦で12月期は売上が伸びていますが、いずれもずっと赤字になっています。
GoProは、新しい領域を開拓して売上を伸ばしてきましたが、それもニッチにとどまっていて、新しい顧客層の開拓やサービスの開発が必要と言われています。
これまで、撮影された動画を利用したメディア企業を目指して諦めたり、ドローン製品を開発してすぐリコールするなど、いろいろ苦戦しているようです。
脱「一発屋」狙うGoProが好決算 中国と欧州でカメラ製品好調 | Forbes JAPAN(フォーブスジャパン)
GoProドローン「カルマ」まさかの全機リコール…発売後わずか16日 | ROBOTEER
バランスシートをみても、自己資本が減少しており、長期負債が増えているのがわかります。
こちらが2016年12月時点で、
こちらが2017年6月時点です。
GoProが苦戦する理由
では、なぜGoProが苦戦しているかといえば、Business Insiderの記事に端的に書かれていました。
まず、スマートフォンのカメラ性能の向上です。通信容量などいろんな環境が相まって、動画の広告やコンテンツが増えています。そのようなトレンドと相まって、スマートフォンで動画を撮れば、わざわざGoProを買わなくても、という流れが生まれて、結果としてGoProの市場を小さくしてしまったと考えられます。
少し古いですが、こういう調査結果もあります。
動画撮影はデジカメよりもiPhoneで行う人が多数! – iPhone Mania
廉価品との競争激化
もうひとつは、廉価品との価格競争です。アクションカメラの機能自体はそれほど特殊じゃないこともあって、中華系のアクションカメラが格安で台頭してきています。
アマゾンで「アクションカメラ」と検索すると、格安でGoProにそっくりなカメラがたくさん出てきます。価格は、数千円程度になっていて、GoProに比べると格安です。
僕も1つ購入してみました。
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使ってみると、価格の低さと相まって気軽にがしがし使えます。広角レンズはやはりスマホとは違った切り取り方をしてくれるので斬新です。写真も動画も、だいたいiPhoneと同じぐらいのクオリティがあり、その程度で問題なければ、実用的なレベルです。
ということで、GoProは高級路線だと思うので、そこで一定のニーズを生み出せるか、あるいはドローンなど別領域でブレイクスルーできるか、など経営面では結構課題が多い印象を持ちました。
ちなみに、最近Kickstarterで面白い動画撮影ガジェットを見つけました。ウェアラブルで動画撮影できる、というもので、こちらも数千円です。こういう手軽に楽しめる動画撮影、というのは今後もトレンドとしてありそうです。
最近、「決算を読む習慣」を読みました。「決算を読めるようになるノート」の著者で、noteの記事と同様、非常に読みやすくて示唆に富んでいました。
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