新しいアイデアを素早く生み出し検証するためのアプローチとは?

Google Ventures

最近話題になっていた本として、SPRINTがあったので読んでみました。

 

Google Venturesが生み出した検証アプローチが「SPRINT」

「SPRINT」というのは、Google VenturesというGoogleが投資専門で行う会社で生まれた、事業の検証を素早く進めるための取り組みノウハウです。

GV

Google Ventures

 

Googleベンチャーズは、様々が有名企業を含め投資を行っております。他のサイトを見るとその顔ぶれがよくわかるでしょう。本書の中にも登場しますが、投資先にはブルーボトルコーヒーやSlackが含まれています。

GV / Portfolio

GV Portfolio

 

それらの投資先企業が、自分たちのサービスに関する新しい取り組みを、素早く効果的に検証するためのアプローチとして開発されていったのが「SPRINT」というわけです。

 

SPRINTの価値はどこにあるか?

内容を読んでみると、非常に細かいところまでノウハウが体系化されていて、驚きます。本として考えると細かすぎるぐらいディテールが書かれていて、ほぼマニュアルの様相です。実際、本の最後にはチェックリストが付いていて、これらを実際に使いやすくしています。

また、書かれている内容のひとつひとつは、それほど新しい要素はなく、「最初にちゃんと検証の目的を決めよう」とか「アイデアを付箋に書いて、投票しよう」「パイロットをつくろう」「ユーザーにインタビューしよう」など、これまでも効率的な会議をやる場合や、PDCAサイクルを実践する場合などに登場するよくある手法の組み合わせ、という印象です。

しかし、この本の価値は別のところにあります。それは、アイデア出しから検証までの一連の流れを体系化し、「5日間」というパッケージにしたことです。それによって、明確に時間を意識して実行できるようになります。

ただ、この「SPRINT」をちゃんと機能させようと思うと、やらなければいけないことが多く、ハードルはそれなりに高いです。気軽にやるというよりは、本気で取り組まないと失敗するでしょう。

 

「リーンスタートアップ」にあるように、最近はスモールスタートからKPIをベースに改善していくアプローチがよく語られています。今回の「SPRINT」も同じ部類ではあるのですが、モバイルアプリなどのIT世界に限定されず、さらに5日間というアクティビティになっていることで、様々なケースに適用しやすいと思います。が、実際にこういう取り組みを真剣に行う機会が、どれほどあるのかな?というのはちょっと疑問が残りますが・・・。

「リーンスタートアップ」だけでは、具体的な点がピンと来なかったり、より具体的で実践的な検証方法を求めている方には、とても参考になる本だと思います。

 

ちなみに、英語でよければYouTubeで詳しく説明されています。

こちらは要約。8分でSPRINTを学べます。

SPRINT by Jake Knapp, John Zeratsky, Braden Kowitz | Animated Summary – YouTube

こちらは、著者本人によるSPRINTの説明。

Jake Knapp and John Zeratsky: “SPRINT” | Talks at Google – YouTube

 

ということで、新しいプロジェクトを開始したくて、素早い検証アプローチを取り入れてみたい人にはとてもおすすめす。

 

 

最近、ヒストリエを一気読みしました。とても面白いですねー。

アレキサンドロス大王の名前は憶えていても、時代背景やマケドニアという国自体はちゃんとわかっていませんでした。なので、こちらも購入。いまさらながら歴史を勉強すると、刺激的です。