Google Photosが自動でアルバムを作成する機能を投入したことを発表しました。
ニュース – Google Photosが進化 ベストショットのアルバム自動作成:ITpro
これを見て思ったのは、次のようなことです。
- この機能は良いアプローチだな
- GoogleはPhotosの強化に本気なんだな
良いアプローチだと思った理由
皆さんも心当たりがあると思うんですが、スマホで写真を撮っても、なかなかきれいに見返したりとか難しくないですかね?それでそのままとりあえずGoogle Photosなどのフォトサービスに写真はストックされていくけれども、昔の写真はあまり見返さなかったりとか、誰かとアルバムごとシェアするのもちょっと面倒くさかったりとかします。そうなると、撮ってGoogle Photosにアップした写真も単なるバックアップでしかなくなりますよね。
これは、今のフォトサービス全体の課題として、写真を撮影→アップロードは非常に簡単なんだけど、アルバムごとに整理したりするのが非常に面倒ということが挙げられます。
で、今回Googleが投入しようと言っているのは、顔写真、ロケーションや撮影日時などの情報から、自動的にアルバムを作ろうっていうのが機能です(もともとはGoogle+ Photosでもあったと思うので、機能自体はとても驚くものと言う訳では無いのですが)。そして、アルバムには地図や店舗情報なども付与されるようです。
アルバムはただ良い写真やビデオが並ぶだけではなく、様々な連携機能を有する。自宅から何処へ旅行に行ったのか表示され、旅先の詳細な地名などが記載される。これによりドライブ中にふらりと立ち寄ったレストランや真っ暗になってからたどり着いたキャンプサイトが何処にあったのかなども把握することができる。
もう写真の撮りっぱは無しに、「グーグルフォト」がベストショットで自動アルバム作成 – Ameba News [アメーバニュース]
こうやって写真をアルバムとしてパッケージ化したり、地図などの情報を付加することで、写真に新しい価値を見出そうとしているわけですね(そして、Googleはそれによって写真をきっかけにGoogleサービスへのアクセスや依存度を高めようとしているわけです)。
まず前提として、Googleフォト子はスマホでの利用をある程度想定していて、ライトユーザー向けと言えるんじゃないかと思います。
このあたりは、機械学習や地図サービスを持っている強みを活かした、良いアプローチだな、と思った次第です。あとは、実際の精度次第ではありますが。
Flickrがんばれ
フォトサービスってちょっと不思議で、デファクトスタンダードっぽいサービスがいまだにないような気がするんですよね。だからGoogleもまだいろいろやれる余地があると判断して、Google Photosを投入してきたんだと思うんですが。
で、この勢いでGoogleは本気で写真サービスのシェアを拡大しようとしてるんだな、って感じてます。Photoshop向けのプラグインを投入してきてますし、ライトユーザーだけでなくプロユーザーも取り込もうって気配を感じます。
Google Nik Collection
僕はFlickrのプロアカウント持ってるんですが、インターフェースも好きですし、検索も良い感じなので、頑張って欲しいんですよね。他のサービスに移行するのも大変だし。。。。
ただ、Yahooの業績が芳しくないという状況になっていますし、今後Flickrはどうなっちゃうんだろうなっていう不安は少なからずあります。こういう記事も出てますしね。
まあ、とりとめのない記事になりましたが、Google Photosは新しい機能の投入などいろいろ力を入れているし、機械学習などを活かしながら、今の写真サービスの課題を解消させようとしているのは良いな、と思うわけです。写真って容量も大きいし、一度取り込んでしまえばスイッチするのが比較的難しいサービスなのですが、今後どうなるんでしょうかね。