企業がブログやSNSを業績に直結させるためには

geralt / Pixabay

少し前から、ブログやFacebook、Twitterなどが企業の宣伝手段として活用する企業が増え、いろんな場面で使われています。こうやって企業が自ら宣伝手段を持つことは、大きなマーケティング戦略の変化と言えます。

また、これらが普及していることには、経済的な背景もあります。

 

企業のメディア化が重要な理由

角川インターネット講座の「第三の産業革命」で、企業がメディア化していく理由について、2つ書かれています。

その理由の大きなものは、テクノロジーの進歩によって企業が自らコンテンツを届ける力を持てるようになり、コンテンツへの反応を可視化して、顧客のターゲティングができるようになっていることだ。

企業がメディアを持つもうひとつの理由は、企業に顧客との「つながり」をつくるという方向が生まれていることだ。ほとんどの製品はコモディティ化のサイクルが速くなっており、だんだん製品やサービスが似かよってくる。それを差別化するために、これまではイメージキャラクターやインパクトのあるキャッチコピーを使ったマス広告が利用されてきた。これは今後も一定の役割を果たす。しかしネット社会ができて、製品やサービスには消費者個人の体験や評価が織り込まれて消費が連鎖していくようになった。それを情報発信により促進し、コミュニティをつくることが成功のカギとなる。これが、企業がメディア化していく背景だ。

これまで自社が消費者に情報を伝えるには、何らかのメディアを経由する必要がありましたが、主にWebで自社メディアを持つことで、消費者とダイレクトに繋がれるようになりました。また、特に重要なのは二点目で、製品の陳腐化が早くなっており、自社製品に関するコミュニティを育てることが、差別化の一つの手段になって行くのです。

それが、ブログやSNSなどを使った「メディア化」です。

 

オウンドメディアとは?

最近では、オウンドメディアという言葉がよく聞かれます。これまでもブログやSNSを活用しよう、ということを言われていましたが、それをもっと「メディア」として戦略的に情報発信しようとい考え方が生まれています。

オウンドメディアについては、このあたりの記事や本を読むと良いでしょう。

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/07/15/20150

従来と一番違うところは、「ユーザー目線」でコンテンツを作成することにあります。これまでは、企業が流したい情報を一方的に流す企業が多かったですが、もっとユーザーが関心を持つ、役に立つ情報を流そうという考え方が強調されています。

言葉で言うだけでは分かりづらいと思いますので、実例を見てみると良いと思います。

http://liskul.com/wm_ownedmsp11-4514

http://web60.co.jp/ownedmedia_jirei.html

http://matome.naver.jp/odai/2142617516019848901

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/07/30/20161

 

ブログやSNSを始めてみたものの…

経営者から「ブログやSNSはやった方がいいの?」と質問されたりしますが、あまりお勧めすることがありません。

ブログやSNSを真面目にやろうと思うと、とても労力がかかります。すぐに結果が出るわけでもありませんし、うまくユーザー目線で作らないと、結局自己満足になってしまいかねないわけです。

そういうところを勘案すると、無理に手を広げるよりは、ホームページの更新をちゃんとやったり、SNSを増やすのではなく、ブログの更新に力を入れたり、限られたエネルギーをどこに注ぐかは、ちゃんと考えた方が良いと思っています。

とはいえ、うまく運用すれば有効なマーケティング手段になりますので、自分の状況に合う手段を考えると良いでしょう。

 

というわけで、ブログやSNSがうまく機能してないなーと考えている人は、「ユーザー目線」を組み込んだ自社メディアとして、情報提供してみてはどうでしょう。

今日はこのへんで。