TwitterのCEOが辞任しましたね。
ツイッターは過去5年間に経営陣の交代を繰り返しており、今回の人事は、製品の改善に重点的に取り組む同社の姿勢を示す。同社のユーザー数は当初の見通しほど伸びておらず、ライバルのフェイスブック傘下のインスタグラムやワッツアップ、フェイスブック・メッセンジャーなど後発のソーシャルアプリの成長で存在感が薄くなっている。ツイッターの広告戦略も広告主の大幅増に結びついていない。
ツイッターのコストロCEO辞任-利用者数や広告伸び悩む – Bloomberg
業績不振による、株主からの圧力だと言われています。
ここでTwitterがどういう状況に置かれているかを理解するために、SNS系で上場しているFacebook、Twitter、LinkedInで売上を比較してみましょう。
過去3年の各社の売上推移です。
Facebookは着実に成長しているのがわかります。Twitterはどんどん離されていて、LinkedInの方が売上は高い状況です。
SNSではよくFacebook、Twitterが2大サービスというイメージがありますが、ビジネスとして売上に結びついているのは明らかにFacebookの方です。(この場合、単純にFacebookというサービスが強いというだけではなく、買収戦略も含めて効果が出ている、ということですが。)
営業利益率でもみてみましょう。
ここでもFacebook圧勝です。3年目はあんまり伸びてないな、と思うかもしれませんが、営業利益率40%ですからね。IT企業として非常に高い利益率を達成しています。
LinkedInは営業利益率1%ぐらいなので、かろうじてという印象です。
Twitterはすごいマイナスです。基本的に赤字なんですよね、Twitterって。こんな赤字でもこれまで注目されていたのは、ユーザー数の増加と、その先にある大きなマネタイズの実現です。しかし、思ったほどユーザー数は伸びず、マネタイズにも苦戦しているのが数字でも見て取れます。
Twitterがこのまま弱体化していくと、広告メディアやコミュニケーションツールとしての価値も低下していくかもしれません。特にビジネス等で使われている人は、状況はよくみておいた方が良いかもしれませんね。
個人的にはTwitter、好きなんですがねー。なくなったらちょっと寂しいかも。ただ、Twitterって創業から今までの流れがちょっと複雑で、CEOも何回か交代しているので、組織的にうまく推進しづらいんじゃないかと思ってしまうんですよね。