ツタヤやゲオなどのレンタル事業ネタは前回で終わりにするつもりでしたが、結構面白かったので違うネタでもう一本書いておきます。ちなみに前回の記事はこちら。
CDレンタルショップが激減している今、ツタヤやゲオはどうしてるの?
ネットレンタルサービスの競争環境について
調べたのは、ネットレンタルについてです。SimilarWebで調べました。主要なものをまとめたのは以下の通りです。
月間訪問者数に違いが出ています。このあたりから、なんとなく力関係がわかりそうですね。
また、それ以外のサイト滞在時間や直帰率などの数値は結構似通っています。サービスがレンタル事業として同じなので、ユーザーの回遊などの傾向が似通っているんじゃないかと推測します。
ツタヤとゲオのネットユーザーの違い
もひとつ。ツタヤとゲオでネットトラフィックの流入ルートが結構違うのが面白かったのです。
こちらがツタヤ。
こちらがゲオ。
違いは明確で、ツタヤはダイレクトやリンクからの流入が多くて、ゲオは検索からの流入が多くなってます。
ネットではブランドを強化する必要がある
ここからは完全に推測ですが、ツタヤはダイレクトやリンクからの流入なので、ブックマークなどで登録しているユーザーが多かったり、決まったサービスから流入してきているんじゃないかと。
一方で、ゲオは検索からの流入が多くなっていて、決まったユーザーというよりは流動的なユーザーが利用していたり、ITリテラシーがやや高めのユーザーが利用している可能性が考えられます。
ここから考えられるのは、ツタヤの方がブランド認知が高く、よりマスまでリーチできている可能性が高いということです。前回の記事でも、ツタヤはブランドを強化しているということを書きましたが、ここからも「TSUTAYA」というブランドを強化し、認知度を高めていくことで、より一層マスマーケットを攻略していくのかもしれません。
ネットに限らず、何かのサービスを利用したいと思ったときに一番最初に思い浮かぶブランドになると強いと言われています。「ネットで本を買う=Amazon!」みたいな。「気軽にニュースを読む=Yahoo!」とか。そういう状況を考えるときに、TSUTAYAブランドを強化するというのは、様々なサービスを統合し展開していく上で重要な方向性だと思います。