「働き方研究家」の方の著作。働くことを考えさせられる一冊。今の自分にとっては、いろいろ考えさせられることが多かった。こういう、自己啓発というか、今の自分を見直すような本は、目新しいことがあまり多いとは言えないが、それでも定期的に読むと、新しい発見があるから不思議だ。
いろいろ目に留まった言葉を書き残しておく。
良い働き方とはなんだろうか
「いい影響」とは、その仕事に接した人間が「よりハッキリ存在するようになる」ことを指すんじゃないか。「より生きている感じになる」と言い換えてもいい。
働くことを通じて、「これが私です」と示せるような、そんな媒体になる仕事を求めているんじゃないか。
会ったこともないどこかの誰か、自分の仕事に触れる見ず知らずの誰かと、存在の交わし合いを望むこと。
自分の存在感を、潜在的に求めてるんだろうな。マズローの承認欲求だろうか。そういう、自分の存在感を追求できる仕事が、良い働き方なんだろうな。
どういう気持ちで仕事に取り組むのが良いんだろうか
「こんなもんでいいでしょ」という感覚の中で行われた仕事は、同じ感覚を人にうつす。ある人間の<あり方>が、仕事を通じて他の人にも伝播してゆく。
一名の人間においてはその循環もいつか終わるわけだが、迷ったり見失うことがあっても、その都度、より「生きる感じ」がする方へ動いてゆけばいいなじゃないか、と思う。
やはり惰性じゃだめだな、という気持ち。そして、自分が生き生きとできる場所を求める感覚を大事にしたいもんだ。