電子書籍サービスの囲い込み戦略を考える

電子書籍サービスのうち、楽天のKoboが割引たくさんやっているので、お買い得ですよって話を書きました。ただ、こうやって割引をたくさんやっていった先に何があるんでしょうか。Koboは、ちゃんと顧客を囲い込んでいけるんでしょうか。

そもそも電子書籍といっても、同じ書籍なので、どこで買っても同じ内容です。そうであれば、スイッチングコストはとても低い気がします。2台持ちとかすればいいじゃん、ってことですね。

ただ、王者Kindleはそのあたりをよく考えていて、囲い込みを強化する策をどんどん打っています。

 

Kindleの顧客囲い込みサービス

Kindle端末で月1冊無料で電子書籍を読める

Amazon.co.jp: Kindleオーナー ライブラリー
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Amazonプライム会員でKindle端末を持っているユーザーは、月に1冊、電子書籍を無料で読むことができます。品揃えがアレなのが欠点ではありますが、Kindle端末を持つ理由にはなります。端末を買って、ロックインしようとしてるんですね。

 

紙の書籍を買うと、同じ本の電子書籍を格安で買える

Amazon.com: Kindle MatchBook
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今のところアメリカ限定サービスですが、Amazonで紙の本を買うと、同じ本の電子版を格安で入手できるというサービスです。過去の本にも適用される、ということで、ますますKindleへの依存を高めようということです。

 

文字だけでなく、音声でも「読む」ことができる

Whispersync For Voice
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アメリカではオーディオブックが普及していて、AmazonはAudibleというオーディオブックサービスを昔買収しています。で、Kindleを使うと、文字と音声を同期して、シチュエーションに合わせてどちらも「読む」ことができます。移動中はオーディオブックで、室内になったら文字で、といった感じで。

 

電子書籍はこれから成長する市場

書籍の市場でみると、日本の電子書籍比率は8%という数字があります。先行しているアメリカは20%程度であり、今後は50%までいくだろうと言われているようです。

つぎの業界的な関心はいつ電子書籍の売上構成比が50%を超えるか、つまりプリント版の出荷を電子書籍が超えるのはいつかということであろう。これに関して、米国の大手のコンサルティング会社であるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が2013年6月に“2017年に電子書籍がプリント版書籍を逆転”するという予測を発表している。日本が米国から3年遅れで進行していると考えると、日本で50%、つまり4000億円規模(書籍市場規模が今年の規模を維持した場合)に到達するのは2020年ごろといえるかもしれない。

書籍全体に占める電子書籍の割合は約8%に−米国市場動向と比較しながら今後を見る | OnDeck

なので、電子書籍サービスはまだまだ成長していくはずです。そして、ここでシェアを勝ち取って勢いに乗らないと、競争がもっと激化したときに耐えられる体力がないかもしれません。

Kindleはリーダー的位置づけなので、割引に積極的に参戦するよりも、上記に挙げたような差別化・付加価値向上の取り組みが王道ですし、Amazonらしいいろんな複合サービスが今後も登場するんだと思います。

挑戦者であるKoboは、今はシェアを勝ち取るフェーズなのだと思いますが、市場の成長が鈍化し成熟したときに、電子書籍を割安で販売するのではなく、プラットフォームとしてサービスを複合的に組み合せることで囲い込みを強化するような、違うアプローチが必要になるんじゃないでしょうかね。

 

というわけで、僕はKindleをうまく利用しつつ、安く買えるKoboをメインにするという戦略を、しばらくは続けようと思います。

今日はこのへんで。

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