原材料だけで言えば色んなものがFLOSSとして提供されている中で、それを操ることが出来るITリテラシーの高い事業体が中核に据えたビジネスモデルを作り、その下にシステム屋が入るというスキームが増えていったら、システム屋の価値はどこにあるんですかという問いを投げているわけですね。
受託開発はプロフェショナル・サービスの領域になる – GoTheDistance
この領域は、これまで経営コンサルタントやITコンサルタントが担ってきており、今も続いているはずだ。しかし、この記事を読むと、コンサルタントよりも、商社やネット事業者の方が、サービスソリューションや仕組み作りに長けていて、ビジネスイノベーションのニーズに応えられると読むことができる。
これが正しいとすれば、コンサルタントはビジネスモデルや顧客へのアプローチを見直さなければならない。
商社やネット事業者が提供するソリューションと、コンサルタントが提供するソリューションは、何が異なるのだろうか。
コンサルタントは、フレームワークを使って分析するのはお得意だけれど、仕組みを作って提供するのは、得意とまではいかない気がしている。
「こういう仕組みでサービスを提供すれば良いですよ」というのを、自分たちの思考から作り上げるのは、「分析」から入る思考アプローチでは、難しいのではないだろうか。
分析することにより、お客様それぞれに合わせたソリューションを、というスタンスだけでは、迅速なソリューション提示にはつながらないのかもしれない。
CRMパッケージを導入すればこう変わるとか、ERPを導入すれば企業が効率化される、とか、システムありきのソリューションではなく、サービス戦略をパッケージ化する、というような、高度な仕組み作りが求められているのかもしれない。
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