3Dプリンターはまだキャズムを超えていない。もう少し待とう。

3Dプリンターがいろんなメディアで取り上げられていて、MAKERSブーム到来という話を目にする機会が増えた気がしましたが、個人的にはあまりピンと来ていませんでした。「すごいとは思うけど、そこまでいろんな産業構造に影響を与えるほど革新的なレベルに現状なってるんだっけ?」みたいな。

 

ただ、ちゃんと調べたことがなかったので、調べてみたところ、やはりすぐに家庭に普及したりいろんな場面で3Dプリンターが活躍する、というよりは、実用的な場面が少しずつ出てきている、というのが現状のようです。

これがわかりやすいです。

3Dプリンター騒がれ過ぎ。それで飯食ってる僕が言うんだから間違いない : ギズモード・ジャパン

平面プリンターとは違うので、ディスプレイ上の情報だけでは無理で、3D用の設計データが必要になります。つくり上げることだけでも知識と技術が必要なので、誰しもスイッチ・オンでいける、というようなことはなさそうです。

また、コストも樹脂など安くない、というところと、スケールメリットが出ないので、現状は簡単に安くはならないんでしょう。

あとは、瞬時にできるわけではなくて数時間はかかる、とか表面加工が必要、とかいろいろ制約つきです。

 

というわけで、現状と今後は、プロトタイプ作成のスピードとコストを大きく下げる、というメーカーのひとつのツールとして広がっていく感じでしょうか。

3DプリンターよりもCNCの方が現実的なソリューションだ、というこの記事も面白かったです。

3Dプリンターってもんが起こすであろう革命と現在の3Dプリンターの限界、そしてもっと知るべきCNCのチカラ – キャズムを超えろ!

 

以上です。3Dプリンターは、ガートナーの「ハイプ・サイクル」でいえば、過剰な期待をされる「流行期」が現状で、この後は「幻滅期」に入ると思っています。キャズムを超えるのは、その後です。数年後になるのかなー。

 

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