Pocketのデータが取得できるということで、話題になっている。早速ボタン設置してみたり、パブリッシャーに登録してみたけど、確かに興味深いし面白い。
そこで今日は、「後で読む」系サービスがマーケティング的にどの程度有効なのかを考えてみる。
「後で読む」系サービスのインパクト
「後で読む」系の記事というのは、PocketとInstapaperが二大巨頭だと思うのだけれど、それぞれどの程度ユーザーがいるんだろうか。
まずPocket。この記事によると、全世界で740万人。
Pocket、2012年における利用者数740万で保存アイテム数は2億4000万件 | TechCrunch Japan
次にInstapaper。こちらは、全世界で200万人。
“後で読む”のInstapaperをDiggの親会社Betaworksが買収 – ITmedia ニュース
ちなみに、Facebookのユーザー数は「日本で」1382万人。予想通りだけど、比較するとスケールが違うのがわかる。まあ、「後で読む」系のサービスを使っている人は、比較的ITを使いこなせる人が多いと思うので、全体のパイとしては小さいだろう。
ただ、面白い特徴が2つがある。ひとつは、サービスの成長率が高いこと。前述の記事にある通り、2012年のPocketはユーザー数の成長率が85%で、非常に大きい。今後も増えていくんだろうと思われる。
もうひとつは、利用頻度が高いこと。一度使いはじめると、うまく生活パターンに組み込まれて、よく利用されるようになるんだろう。あくまで「後で読む」という機能なので、SNSのように途中で飽きるという懸念も小さいのかもしれない。
「後で読まれる」ためのマーケティング
というわけで、今後もこういうサービスは勢力を拡大していくんだろうとは思う。ネットで記事が読まれることが当たり前になっているし、やはりネットサーフィン中に長い記事を読むのは少しストレスというか、集中して読める時間に片付けたいと思うもの。
で、特に長い記事を書く傾向にある人は、どういう点を意識すべきかを考える。
タイトルは内容がよくわかるものを
まあ、これは当然でしょう。タイトルが曖昧だと内容を推測することができないので、後で読もうという動機にすらならない。
小見出しを作る
これも結構重要。個人的には後で読もうと思う場合は、タイトルと小見出しをさらっと読んで、全体のおおよそのストーリーを把握して、後で読む価値があるかどうかを考えている。というわけで、小見出しを作っておくと理解してもらいやすい。
ページ分割しない
「後で読む」って、あまりページ分割に向いていないと思うんだよね。後で読もうと思ったときに、ページ分割してあると途中で切れちゃうから、結局元のページにリンクで飛ばないと続き読めないとか、ちょっとストレス。適切なサイズというものがあるんじゃないか。
というわけで、ビジネス系のやや長めのブログを書いたりする人には、後で読む系サービスに対するマーケティングも必要になってくるだろうと思う。
気になるページを保存してあとで別のスマホなどからオフライン時にも読めるようにできる「Pocket」の使い方 – GIGAZINE