Kindleをここ最近絶賛しているけど、やはり紙の媒体だって捨てがたい。今日はそういう話を書こうと思う。Kindleというのは、「電子データを読む権利」を購入しているんだけど、個人とデータの紐付けがかっちりしてしまって、気軽に売却や貸し借りがしづらい。
やはり紙の本は紙の本で魅力があるし、電子書籍に絶滅させられるなんてことはないと思う。ただ、新しい流れとして、「電子書籍で買って、あとで紙の本も欲しくなる」ということがあるんじゃないかと思った。やっぱり直接触れられるものの魅力は大きい。
そこで考えられるのは、プリント・オン・デマンド。最小1冊からでも注文を受け、印刷・製本を行う。日本でも既に事業化が行われていて、アマゾンやパブー、三省堂などが展開している。
Amazon.co.jp: プリント・オン・デマンド(POD)
50ページで700円ぐらい。
パブーのオンデマンド印刷 | ブクログのパブー
52ページ白黒1冊で1800円ぐらい。
印刷屋が三省堂書店オンデマンドを試してみた « マガジン航[kɔː]
これを見ると、今はどちらかというと絶版物を印刷することがメインユーズのような気がする。これまでの自費出版に比べれば、確実に費用面でハードルが低くなっているんだろう。ただ、電子書籍を購入してから紙の本も欲しくなった場合を考えると、まだ値段が高い。せめて紙の値段と同じか、やや安いぐらいでないとニーズを満たすことは難しいと思う。
フォトブックも、デジタル化された写真を手頃な金額で製本するサービスとして、ニーズを掘り起こしている。TOLOTを利用してみたけど、500円とは思えない品質でびっくりした。こういう動きを考えると、電子書籍からオンデマンドで紙媒体を入手するとか、日経新聞と同じように紙と電子のセット販売のパターンが、今後増えてくると思うけどな。