最近はあまり落ち着いて読書する時間がなく、Kindleストアで電子書籍を買って、隙間の空いてる時間でスマートフォンで読書しているので、Kindle本ばっかりになってる。これも、Kindleストアでランキング上位にあったので、気になって読んでみた。
この本に書かれているのは、デザインとかアートディレクターとか関係なく、普遍的な思考テクニックです。業種とか仕事の内容に関係なく、同感できることがたくさんありました。物事を解決するのは、事象を抽象化し、本質を特定した上で具体的な解決策を編み出していく過程が必要と考えているけど、書かれているのはまさにそういう工程の話。
思考や情報を整理することに価値がある
メッセージを相手に伝えるというのは、本当に難しいことです。伝わっているはず、と自分では思っていても、実際には伝わっていないことのほうがはるかに多いもの。全体の半分くらい伝わればいいほうで、一〇〇%わかってもらうのは至難の業といっていいでしょう。 これはやはり、伝えたいことを整理するのが大変だからだと思うのです。
混乱した状況の中から情報を整理し、本質的な部分を特定することは、ひとつの付加価値だし、それを信じて仕事をしている。全く進まなかった物事が、スライド一枚で整理されたものを見るだけで、動き出したりする。それぐらい、思考が整理されることは重要なのだ。それによって、メッセージが明確になり、人が納得して動くようになる。
これは、余計なことをできるだけ排除する「Think Simple」にも通じる。
問題解決には抽象化と具体化の両方が必要
最近思うのは、問題解決するためには物事を抽象化して、その後に具体的な解決策を編み出していく、という両方が必要で、自分はそのどこが得意で苦手かを考える。抽象化して本質に迫れれば、その後に出てくる解決策も良いものになる。ただ、解決策も「神は細部に宿る」とは良く言ったもので、ディテールまで積み上げておかないと、解決策そのものが瓦解することもよくある。
この本で書いてあるのは、そのうちの「抽象化」の部分。どうやって本質に迫るか、というところです。改めて、もっと本質に迫るようにたくさん考えないとな、というモチベーションと、どうやって日頃から情報や思考を整理していこうか、という改善の意欲が湧いてきた。
ひとつ残念なのは、この記事を書く「意味」がちゃんと整理されておらず、まとまりや目的のない稚拙な文章になっていることぐらい。まあ、日記的なものなのだし、こういうのを書き続けていくためには勢いが必要だから、自分としてはこれで構わないと思っているけれど。