「ウォールストリート・ジャーナル式経済指標読み方のルール」を読んだので、実際に少し経済指標をウォッチしてみようと思う。
今回は岐阜県の景気動向指数(6月分)をみる。まず、景気動向指数の読み方について。内閣府に説明が書かれている。
CIは、主として景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定することを目的としている。 一般的に、一致CIが上昇している時は景気の拡張局面、低下している時は後退局面であり、一致CIの動きと景気の転換点は概ね一致する。 一致CIの変化の大きさから、景気の拡張又は後退のテンポを読み取る。 ただし、例えば景気の拡張局面においても、一致CIが単月で低下するなど、不規則な動きも含まれていることから、 移動平均値をとることにより、ある程度の期間の月々の動きをならしてみることが望ましい。 毎月の統計表には、足下の基調の変化をつかみやすい3ヶ月後方移動平均と、 足下の基調の変化が定着しつつあることを確認する7ヶ月後方移動平均をあわせて掲載している。 景気の基調をみる上では、経済活動の拡張(又は後退)がある程度の期間、持続しているか、 またある程度の大きさで変化しているかが重要である。したがって、一致CIが続けて上昇(又は下降)していても、 その期間が極めて短い場合は、拡張(又は後退)と見なすことは適当でない。 また、一致CIがこれまでの基調と逆方向に十分に振れてから、その基調が変化したと見なすことが望ましい。
ここで見るのは、一致指数になる。6月までの岐阜県の一致指数は、以下の通り。
ここ数カ月は、全体的に緩やかな上昇傾向にあることがわかる。平成17年が100となっているが、ほぼその水準までは戻っている。震災が発生した頃も、一時的に落ち込んでいるようだが、その後も上昇基調は変わらない。ただ、直近の数値は下がり始めている。
次は先行指数の推移。こちらはここ数カ月、上下を繰り返しながらほぼ横ばい。
次のグラフは、もう少し長い期間で一致指数をみたもの。
平成3年ぐらいからの推移になるが、直近の景気後退期である平成19~平成21年ぐらいまでの期間は、ちょうど世界金融危機の頃。ここで大きく落ち込んで、その後復調していることがわかる。
最後に、最近発表された国のCI一致指数(速報値)。
(統計表一覧:景気動向指数 結果 – 内閣府から抜粋)
国と岐阜県で、ほとんど似たような傾向になっている。いろんな経済指標がマイナスになっているよう。
7月景気動向指数、生産低迷で一致・先行とも4カ月連続低下 | ビジネスニュース | Reuters