いろいろ議論をしていると、自分の意見を断定的に言い切る人がいる。僕は比較的曖昧な部分を感じるとその点をニュアンスに含んでしまうタイプなのだが、同じ状況でもあえて断定的に話す人がいるのだ。
そういう部分には良い面・悪い面があるのだと思うけれど、世の中には意見に一定の方向性がないと、意味がないのだと思う。尖った意見こそ、ある種の方向性を持たせ、賛否両論の議論を生むエネルギーを持つ。
MBAのケーススタディでも、いろんな事実や数値が並ぶ。だけど、ひとつの事実を捉えても、それを重く捉える人もいれば、軽く捉える人もいる。それに、どうしても意見を発展させるためには、推測を織りまぜる必要が出てくる。
そのときに、自信を持って言い切れるかどうか。言い切れるほど、自分が信念を持っているかどうか。そこらへんに主張の強さの分かれ目が出てくる気がした。言い切れないのだとすれば、何か自分の中で不足しているんだと思う。
会社に入って、自分の意見を主張していくことを学んだ。だけど、自分の信念を持って断定的に言い切ることは、まだまだできている機会が少ないなと実感する。自分の意見を明確にしていくのに必要なのは、論理的思考とかプレゼンテーション能力じゃなくて、自分の直感や内面と向きあうことなんじゃないだろうかと思ったよ。
結局は、自分のアタマで考えて、白黒はっきりと決断しろってことです。