大人になるって本当に楽しい。
昔を懐かしいと思うことはあっても、学生に戻りたいとは思わないね。
学生に対し、恐ろしい言葉で脅かす大人たちがいる。
大人は甘くない、ととにかく脅かしてくる。
確かに大人は甘くない。住民税だって左遷だって慰謝料だってすぐそこに潜んでる。
とはいえ頭を抱えるほど恐ろしいものでもないんじゃないか。
学生たちに恐ろしい言葉で脅かす隣りで、僕は笑ってやりたい。
それはあなたの生き方が下手くそなだけじゃないかって。
大人ってくそ楽しい | mochrom blog
その通りだ。そんなに脅してどうするんだろう。
実際、僕は年をとるにつれて自由を得てきた。子どもの頃は、狭いコミュニティと人間関係の中で、勉強か運動か、みたいなできるだけわかりやすい評価軸が全体の多くを占めていた気がして、とても息苦しかった。(きっとそれも、自分がそう思い込んでいただけなんだろうけど。)
だけど、高校や大学に進んで、人間関係がリフレッシュするごとに、これまで自分が知らない価値観や考え方を持った人と出会って、少しずつ自分の中での評価軸も増えていった気がする。いろんな方向で頑張れば良い気がしたし、ひとつの面だけで人間性は決まらない、ということに気づいて、とても気持ちが楽になったのを覚えている。
そして、大学入って就職するまでは「結局、自分は何ができるのか、全く実感も自信もない」みたいな、今なら「そんなに思うなら学生のうちに会社のひとつでも作っておけば良かったんじゃん?」と思えるような、無駄な焦燥感でいっぱいだった。
社会人になったら、本当自分は小さな世界で、小さな物事にこだわって、自分で勝手に自分を疲れさせていたことに気づいた。頑張れば報われることもあるし、うまい棒100本だって余裕で買える。
この「自由な感覚」は結局は、人との出会いとお金を稼ぐという両方から得られてるんだと思う。だから、いろんな人と出会いたいと思うし、仕事をして、責任を果たして、お金を稼ぐことで自信と誇りをわずかながらでも得ていきたいと思う。
世の中はとても複雑で、多様で、面白い。「世の中には2種類の人間がいる」なんてことを言っている人がいたら、そんな人の話は聞かなくて良いと思うよ。