世界の貧困をなくすための50の質問

人のイメージというのは、怖いものだ。最初に刷り込まれたら、なかなか気づかないのだから。

 

貧困の問題はどこにあるのだろう。いろんな理由があって、それは国や地域ごとにも違うのだろう。だけど、大きな原因のひとつが金銭であることは間違いない。

この本を読むと、IMFや世界銀行は、わざと間違った方向に導いているんじゃないかと思ってしまうぐらい、変な状態だ。変な方向に導いている。 完済の見込みがない借金をズルズル引っぱり、「資本の原理」の名の下に、金を絞りとり続ける。

その結果、今では先進国から途上国への援助額より、途上国から先進国への返済額の方が多くなっているのだそうだ。これはどう考えてもおかしい。世界の富は、先進国に集中しているというのに。 (先進国側の道徳心を疑ってしまうけれども)「資本の原理」に身を委ねすぎると、「市場の失敗」を招く、というのがここでも当てはまるのだろう。

「神の手」は完璧ではないことを既に人類は知っているはずなのだから、軌道を修正する仕組みも作れるはずなのだ。本来はそれがIMFや世銀になるはずなのだが、それが先進国の思惑で動いてしまっていて、その背後には市場の大資本がいる。何とも正しい方向への身動きが取りづらい仕組みになってしまってんだなーと、違う意味で感心してしまった。 こうなってしまうと、今のIMFや世銀そのものの仕組みを変えてしまう大改革や新組織が必要なのか?それともNGOや財団を含めた民間組織の力も、世界を変える活力源になれるのだろうか。

 

最初はあっけなく簡単で、やや退屈さを感じるが、後半に進むにつれて貧困の本質があぶり出されている感覚が得られる。