しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組) 浅草の落語家(二枚目)が、話し方教室を始める物語。タイガー&ドラゴンあたりから、落語が流行っている気がするが、やはり話すことというのは、極めると「芸」になるのだなーと、改めて思う。 少し一般的な話に広げると、やはり話すことというのは、準備をちゃんとしましょうねってことなんですよ。 落語家はひとつの噺を披露するまでに、内容を覚えて、表現を磨いて、何日もかけてやっと人前で披露する。 プレゼンがうまいことで有名なスティーブ・ジョブズだって、MacWorldの前には念入りにスライドや音楽のタイミングまで組み立てて、確認を行うそうだ。 自分も仕事で打ち合わせすることがあるが、上司に打ち合わせ前に言われたことは、「自分が話す内容については、ちゃんと事前に準備しろ。内容を把握することはもちろん、どういう言葉を選ぶかを考え、それをスムーズにしゃべれるように練習しろ。可能な限り想定される質問への回答も考えておけ。」だ。 そうやって少しずつ練習を重ねていくと、心の余裕も生まれ、アドリブがきくようにもなる。これはどんな人でも、得意・不得意はあるだろうが、辿る道は同じだと思う。 だから、準備をちゃんとすれば、「芸」とまではいかないまでも、自分が思うことは、今よりは相手に伝わるのだ。 そんなことをこの映画を見て思った次第。舞台になってる浅草の雰囲気がまた良い。