小山 龍介¥ 1,575 |
仕事術的なものをたまに読んで、自分の仕事の仕方とかを見直したくなるんだけど、この本でもいくつか刺激をもらった。それにしても、今回は前作から少し主眼が違って、効率を求めるのではなく「豊かさ」を求めることを強調されていた。
冒頭から面白い。というか、冒頭が最も刺激的だった。
「持っているスキルと仕事の成功に、因果関係はない」P.3
誤解を受けそうな表現だけど、確かにそうだと思う。ハイスキルな人でも、評価されたり成功したりするとは限らない。ただ、成功してると思われる人はすべからく努力しているようにも見えるので、因果関係があるようにも見える。
スキルを磨くことも大切だけれども、スキルだけではうまく伸びた感じがしないときは、やり方を考えなおす必要があるんじゃないか。スキルだけでは時代によって陳腐化する可能性もあるし、どうやって人生を豊かにするか、という方向に、考え方をシフトする方が、もっと前向きに生きられる気がする。
会社に頼ったり、ポジションにしがみついて生きるのはどうかと思っていたけど、仕事をして数年経つと、組織の慣習の中で生きていく方が楽だし、リスクを冒すことが難しい状況になっていく。そういうときは、こういう言葉を思い出そう。
会社のリソースをフル活用しながら、個人のスキルを会社へ還元するとともに、会社とも対等なパートナーとしての自営業的個人が、今のサラリーマンの目指すべき戦略的ポジションなのかもしれません。P.219
本の中で紹介されていた動画。いろいろすごいきれい。