国内の自動車メーカーの2020年度Q2の決算状況をみる

自動車メーカーのQ2の決算が発表されました。世界の自動車販売台数が回復してきている、という報道が出てきていましたが、実際どういう数字になってきているのでしょう。

まずはさらっと5年分の業績推移を

5年間の売上高の推移がこちらです。これをみると、直近の1年だと売り上げが減少しています。
まさにコロナの影響が出ていますね。営業利益率でみると、トヨタ・スズキ・SUBARUが高めです。収益力の差が見えていますね。これが、後ほどみる最新のコロナの影響にも反映された気がします。

2020年度Q1の業績

次にQ1もおさらい。売上高だと、どこも大きく減少しています。40-50%減少。改めてみてもすごい凹み具合です。
営業利益率だと、黒字だったのはトヨタとスズキだけでした。

2020年度Q2の業績

そして、今回発表されたQ2の結果です。売上高は、Q1に比べれば減少幅が小さくなってきています。
以下はQ1の売り上げの変化率とQ2の変化率を計算したものです。Q1は全社-40%超でしたが、Q2になると、トヨタ・ホンダ・スズキ・SUBARUは-20%超まで回復しました。
営業利益率でもその4社が回復しています。特にスズキは大幅改善していて、前年同期に近くなっています。すごいですね。
コロナの影響が思ったより早く回復しているといわれていますが、数字にもその影響が見える決算でした。ただ、国内はじめコロナウィルスの蔓延がまた言われていますので、油断ならないのかもしれないですが。そして、国内メーカーでは収益力の差をコロナが強めてしまった印象も持ちました。