あなたが考えている「男らしさ」「女らしさ」というのは、もう古い価値観なのかもしれません。
バイリンガルニュースを聴いてるときに、アメリカの小売業であるターゲットが、おもちゃや子ども用品の売り場で性別の表示を撤廃する、というニュースについて話していました。
CNNでも記事になっていました。ちなみにターゲットは、アメリカの小売で業界6位ということで、それなりに大手です(参考)。
米ディスカウントストア大手のターゲットは10日までに、玩具や子ども用品売り場の「女の子のおうちセット」「男の子の寝具」といった男女別表示を段階的に廃止すると発表した。 同社に対しては子どもを持つ女性などから、女の子向け商品と男の子向け商品を区別する必要はなく、そうした区別が弊害を招く可能性もあると訴える声が強まっていた。 ターゲットはこれまで、買い物客が目当ての商品を見つけやすくする目的で売り場の性別表示を行ってきたと説明。しかし寄せられた意見に応え、玩具や日用品、娯楽品などの売り場では性別表示は不要になったと判断した。
自分の中にあまりない考え方だったので、少し衝撃でした。こういう考え方を「ジェンダーニュートラル」と呼ぶそうです。
そして、世界ではこのジェンダーニュートラルが進んでいます。
同じ小売としては、イギリスの百貨店セルフリッジズが同じような取組を行っています。
http://www.fashionsnap.com/news/2015-01-29/selfridges-agender/
スウェーデンのおもちゃ販売会社トップ・トイでも、広告に掲載されている女の子は機関銃を持ち、男の子は人形遊びをしています。しかも、最近ではなく2012年の出来事です。
http://www.afpbb.com/articles/-/2913346
さらに、アメリカでは「ジェンダーニュートラル」なトイレが広まっているそうです。こちらはLGBTからのアプローチのようですけど。
http://wired.jp/2014/08/04/gender-neutral-bathroom/
こちらはGoogleトレンドの結果です。「gender neutral」というキーワードはどんどん上昇してきてるのがわかります。
いずれにしても、性別という概念がこれまで以上にゆるやかな形になっていくようです。こういう流れは日本でもいずれ浸透していくんじゃないかと思われます。これまでも看護婦が看護師になったり、性別の固定的な要素というのはどんどん排除されてきています。今後はさらにそれが進み、男性・女性という性別に固定的な価値観というのは変化を求められていく気がします。
また、そのときに必ず保守的な反発というのも生まれるでしょうから、ビジネスを行う側としてはどのタイミングでそういう変化を取り入れるのか、という決断もどこかで生じるんじゃないでしょうか。
今日はこのへんで。