Googleの新しいメールアプリ「Inbox」は僕らの生活をどう変えるか

Gmailに代わる革新アプリきたー。

これまでGmailのインターフェースを、Priority Inboxを導入したり、PromotionやSociailで分類したタブを導入したりして少しずつ改善してきていましたが、新たに「Inbox」というサービスが発表されました。inboxは招待制なので、申し込んで少し日数が経って使えるようになりました。

inboxの説明は、動画をみるのがてっとり早いです。

 

で、いろいろ面白いというか、今後のメールアプリが見えましたよ!

 

モバイルで扱いやすく

僕は最近Mailboxをお気に入りで使ってました。Mailboxの特徴は、以下の記事で書きました。

iPhoneアプリ「Mailbox」は本当にメールゼロにできる

Gmailにもモバイルアプリがありましたが、UIがモバイルでは使いづらく、Mailboxの方が断然UIがイケてました。しかし今回、Googleが従来のGmailとは異なるアプリを投入してきて、スワイプで操作しやすいインターフェースになっています。右にスワイプしたらアーカイブ、左にスワイプしたらスヌーズというルールは、Mailboxと同じです。

これで、モバイルでもGmailが扱いやすくなりました。Mailboxの方がシンプルな気はしますが、それでもInboxはだいぶモバイルにフィットさせてきたなって思いました。

これによって、Mailboxがどう対抗してくるのか、楽しみですねー。

 

無駄な時間をなくして、より素早く

メールボックスには腐るほどたくさんのメールが日々送られてくるわけですが、本当に役立つのは限られています。Inboxでは、そういうものに埋もれないように、Gmail側で勝手に分類してくれます。PromotionとかSocialとか。そうなると、Promotionに分類されるメールをまとめてアーカイブする、とかできるのです。

この分類のことをBundleと呼んでいるのですが、Bundleごとに通知する/しないも設定できます。これによって、自分が気にするBundleだけスマホのプッシュ通知で素早く気づくことができます。

自動で分類する、分類されたメールを処理する、というのは新しいメールボックスの形かもしれません。結構快適です。

あと、inboxによってスパムというかプロモーションメールを大量に送りつけるのは、どんどん割りに合わなくなってくるんじゃないかと思われます。Googleは検索でもなんでも、「よりユーザーに役立つ情報を提供する」ように進化しています。膨大で役に立たないメールはGoogleの敵なのです。スパムフィルタは高度化されてますし、自動分類もそういうひとつでしょう。今後は役に立たないメールは、どんどんユーザーの目に触れなくなっていくと思われます。

 

便利な情報を自動で付加する

先ほど紹介したBundleには、TravelやFinanceという分類もあります。Travelでは、ホテルの予約確認メールを受け取ると、住所を読み取って地図リンクを自動で表示してくれます。つまり、メールの内容を読み取って、自動で役立つ情報を付加してくれるのです。

これによって、より一層ユーザーの行動に近い形にすることになります。これは、メールサービスとして付加価値になるでしょう。メールを分析し、膨大な情報とマッチングさせる点で、Googleならではという感じがします。

 

さてさて。最初はMailboxの方が結局便利だろうなーと思って、実験的に使い始めましたが、上記のような理由で結構良い感じで使い続けております。

メールというのは結構古いツールになってきていますが、今でも大きなコミュニケーション手段であることに変わりはありません。そして、モバイルが普及してきて、新たな付加価値を提供しなければならない、という考えがGoogleにはあるのでしょう。

 

参考:
What Google’s new Inbox app means for email marketers