NTTデータは海外進出拡大するも利益率は低下傾向

IT企業が次々と中間決算を発表しています。1年ぐらい前にいろいろ調べていましたが、久々に情報をアップデートしようと思います。今日は時間があまりないので、さくっと書いていく感じで。

前回書いたのは以下の記事です。

NTTデータの売上をみたけど、日本のSIはやっぱり下火なのかもしれない | Synapse Diary

気になっていたのは、SIというビジネスモデルがどこまで通用するのか、ということでした。で、1年経った今どうなっているのか、ということが気になります。

NTTデータは海外進出を積極的に行っており、売上高は伸びています。ただ、今期はどうやら大幅に減益となるようです。

NTTデータは2013年10月31日、2013年4~9月期の連結決算を発表した。売上高は6130億円と前年同期比1.4%増、営業利益は同91.3%減の26億円だった。不採算案件の影響が強く、大幅な減益となった。

ニュース – NTTデータの上期決算は大幅減益、不採算案件が営業利益を250億円押し下げ:ITpro

過去5年の業績をみると、確かに売上高は伸びていますが、営業利益率は低下しています。

SIerの収益性の低下は、業界全体の課題です。NTTデータは海外進出を積極的に行い、世界に進出する日系企業の受け皿になることで、売上拡大を図っているという構図です。つい最近も、スペインの企業を買収していました。

NTTデータは2014年3月期の海外売上高として2750億円を想定している。エヴェリスグループの売上高をこの2750億円に合算すると、同社が目標として掲げている2016年3月期の海外売上高3500億円超を達成できることになる。

ニュース – NTTデータがスペイン企業を買収、海外売上高3500億円達成を1年前倒しへ:ITpro

海外売上高3,500億円は、全体の25%程度です。今後も増大させていくつもりなのでしょう。

今後の問題は、利益率の低下をどこかで食い止められるか、ということですかね。

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