久々に熱くなる本を読んだ。本当、ノンフィクションって熱と迫力を与える。
無農薬でリンゴを作ることに成功した、木村秋則さんの話。小さい頃の話から始まるので、ほとんど伝記。 ストーリーとして頭に入って来るし、専門的な知識もわかりやすく、無農薬のリンゴ栽培に対する苦悩や、家族を巻き込んで成功に突き進む葛藤が描かれていて、本当に胸が熱くなる。
自分の思うことに突き進むことの難しさと、そこを突き抜けたときの世界の広がりを生々しく感じさせてくれる。そして、努力、努力、努力の先にたどり着いた心境が本当に晴れやかで素晴らしい。読みやすくもあり、良い本と出会えたと思う。
奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 石川拓治
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録/石川 拓治
石川拓治著 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班監修 幻冬舎 2008
以前、NHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された、無農薬でリンゴを育てている