まず、ルールを破れ

「自分より優秀な人材が部下になった場合、どうするか。」
まずは、部下が働きやすい環境を作り上げることに専念すれば良い。

この 本は、優れたマネージャーの資質を解き明かすことを目的に、ギャラップという調査会社が各企業の優秀と言われているマネージャーにアンケート調査を行い、 分析した結果を取り纏めたもの。優れたマネージャーは、企業のルールや先入観にとらわれた決まり事をあまり気にせず、部下のパーソナリティであったり、状 況の変化に応じた対応を行う。そのために、人や物事を良く知り、分析する必要がある、と説く。

面白いのは、やはり「オペレーター」からス テップアップして、「マネージャー」という、組織構造でよくありがちなキャリアアップに疑問を呈していること。「ピーターの法則」みたく、自分の適職では なくなるまで、昇進を続けるようなキャリアパスは、今でもよくある。もちろん、いろんな工夫により見直されていたりもするが。
http://japan.cnet.com/blog/kenn/2004/06/26/entry_post_30/

さて、冒頭の質問に戻って。自分より優秀な人材が部下になった場合、どうするか。
やはり悔しいものである。負けを認めたくない。存在を認めたくない。なんなら、ミスを責めて自分の優位性を示したい。
しかし、それは全体最適でもないし、そういう境遇に出会ったときは、自分の重要な分岐点になるだろう。自分の働き方に大きな見直しが迫られるときだと思うのだ。

同 じ土俵で考えたとき、これまでの自分の何かの努力が足らなかったのかもしれないし、同じ土俵で勝てないのならば、自分の存在意義は違う方向で示すしかな い。そのときに、優秀な人材を「マネージ」する立場として、部下が働きやすい環境を作ることに専念してみる。それによって、自分の働き方が大きく変わる きっかけになるだろう。

負け意識を自分に植え付けるのではなく、敵対心を剥き出しにするのでもなく。
考え方をシフトして、働き方をシフトする。

会社を辞めるのは、その後でも良いだろう。

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
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日本経済新聞社
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