就職活動が、そろそろ本格化する時期ですね。なんというか、今の学生は僕が就職活動していた頃より面倒で、大変な状況なんじゃないかと想像してしまうんだが、違うんだろうか。Kindleで就活に関する本を読んでいろいろ共感したので、書いておきたい。
自己分析より業界研究だ
まずとても共感したのは、自己分析なんかより、業界研究をたくさんしろってこと。学生と話すと、順番が逆になっていて、まず自己分析をやってる人が多い気がする。恐らく、自分のやりたいことを見つけるには、外部の情報ではなく内部(自分)にある、という考えからそういう順番になると思うのだけど、そんな綺麗事のように見つかるものではないと思うんだよね。
むしろ、業種や企業を知ることで、自分自身にとっても見えてくるものがたくさんあるんじゃないのかと思うし、イメージもわきやすいと思う。「なぜなぜ分析」に限界があるように、自分の内面を見つめても出てこないときは出てこないよ。
そもそも自己分析なんてここ最近の話。大人たちだって自分がやりたいことをわかっていないのに、なんで学生には強要するんだろうか。事実探しの方が重要。
いろいろ情報の非対称性がある
リクナビなどの普及で、大企業への申請コストが低下したことで、美人投票的に大企業に応募が殺到するようになったと聞く。しかし、実態は以下のようになっている。
また、従業員5000名の企業を超大企業とすると、日本では1000社に満たない(1000社でも大学生なら知らない会社のほうがはるかに多いだろう)。この募集は、せいぜい20000人弱。大卒で就活する人は45万人。旧帝大、早慶上智といった大学を毎年卒業するだけで、44000人。この生ぬるい日本ですら大企業を目指すだけことは、なかなか険しいのではないかと思うのは、価値観の問題か。ほとんどの大学生が当初は聞いたこともなかった会社に入っていくのだ。
つまり、大学から企業への就職の流れが、非効率的な構造になっている。
ハローワークインターネットサービス(https://www.hellowork.go.jp/index.html)です。ここでは新卒を採りたい全国の企業の求人票があります。その数は約15,000社です。ちなみに、リクナビ、マイナビ等の媒体に掲載している企業もほぼ同数です。なので、実は採用情報の半分はハローワークにあるんです。もちろん違いはあって、ハローワークには、大企業の求人はありません。中堅、中小がほとんどです。また、ハローワークの求人票はとっても分かりづらいです。
ハローワークインターネットサービスにアクセスしてみればわかるけど、本当わかりづらい。企業名ではなく職をベースに作られている、ということもある。
このように、情報の非対称性が存在していることを把握した上で就職活動にのぞまないと、お互いエネルギーを浪費してしまうんじゃないだろうか。
でも、ゴールは内定じゃない。綺麗事に聞こえるかもしれないけど、「社会人としてのファンダメンタル(基礎)」を就活を通して醸成して欲しいわけです。
社会人になって、自分の就職活動を振り返って、これが一番重要だなって思う。
はじめまして。
著者の渡辺です。
僕の本を、買ってもらって、
紹介まで、していただき、
ありがとうございました。
センチメンタルな感じではなく、
効率とか、無用なコストの軽減といった側面から、
就職活動、採用活動を考えないと、
誰も、何も、変わらないと感じ始めています。
せっかくコメントいただいていたのに、気づくのが遅れてしまい、すみませんでした。
就職活動は、個人的にもいろいろ疑問が多い経験だったので、社会人になった今でも関心が残ったままです。今後変わっていくといいなあと思ってます。