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米IBMの事業ごとの特徴を分析

昨日の分析のおまけ。IBMの事業セグメントのうち、「Hardware」「Services」「Software」の3つの事業について、それぞれどのような特性があるかを確認してみた。

Hardwareの事業について、売上高と原価の関係をプロットしたものが以下。ここから読み取れるのは、傾きが0.8と大きめなので、売上1に対して費用が0.8もかかる、利幅が小さい事業であるということ。そして、切片がマイナスになっているので、固定費がほとんどなく、変動費が主体の事業であるので、黒字化を達成しやすい、という点が挙げられる。

 

次がServices。傾きはHardwareよりは小さいので、利益率は高いことがわかる。ただ、切片の値が結構高いので、固定費の割合が高い事業であることがわかる。

 

そして最後がSoftware。傾きは0.1なので最も小さい。利益率が高いのは昨日の記事でも書いた通り。そして、切片も小さい。ソフトウェアなので、研究開発費用がかかるものの、市場に投入できればあとは変動費用主体で、高い利益率を実現できる、ということがここでもわかる。

ただ、HardwareとServicesに比べて、近似線の乖離が大きいので、売上や収益が安定しないのかも。

 

ポートフォリオでいえば、うまく特性が異なる事業をミックスさせてるといえるし、多分付加価値の低いハードウェア事業は縮小していくんだろうな、ということも感じる。

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